写真：板倉滉（提供：picture alliance/アフロ）
5月31日、セリエA覇者のナポリが日本代表DF板倉滉の獲得間近であるとイタリアメディア『カルチョ・スタイル』が報じた。
この移籍が実現すれば、板倉は来季セリエAの優勝争いだけでなくCLへの出場も果たすことができるため、ステップアップ移籍となる。
移籍金は1200万ユーロ（約17億8000万円）とみられる。
日本人選手獲得に強い興味を持つナポリ会長
ナポリの会長を務めるデ・ラウレンティス氏は、かねてより日本人選手の獲得を希望している。
日本人選手の勤勉で規律意識が高い部分を高評価しており、新たなスポンサーを獲得できるマーケティング面でのメリットも感じているようだ。
特にレアル・ソシエダに所属している久保建英に強い関心を示しているが、久保はソシエダで主力として活躍しており、来季はCLにも出場できることから移籍を決断する可能性はゼロに近い。
それゆえに、ナポリはその他の日本人選手も候補に挙げており、その1人がボルシアMGで活躍する板倉滉となる。
シュツットガルトに所属する日本代表DF伊藤洋輝にも興味を示していたが、レギュラーCBの韓国代表キム・ミンジェがマンチェスター・ユナイテッドへの移籍の可能性が高いため、CBとしての能力が伊藤よりも高い板倉に狙いを定めたようだ。
守備の国イタリアでさらなるレベルUPを目指す
板倉滉は、抜群の身体能力を持ち、ボランチもこなせるほどテクニックにも優れたCBだ。
現代サッカーにおけるCBは、対人の強さだけでなくビルドアップの基点となるパス能力も必須だが、板倉はこれらの要素をハイレベルで兼ね備えている。
個人としても、守備の国で一流のDF技術を学びながらも、CLで欧州の一流チーム、一流選手たちとしのぎを削ることで、選手としてさらなるレベルUPを果たせるはずだ。
日本人DFの中でも冨安健洋（アーセナル）と並ぶ実力者なだけに、レギュラーを掴み活躍してくれるはずだ。
ただし、少しでもパフォーマンスが悪ければ、一気に出場機会は減ることだろう。
前任者のキム・ミンジェが今季圧倒的なパフォーマンスを見せていたことからも、必ず比較されるはずだ。
果たして板倉のナポリ移籍は実現するのか、その交渉の行方に注目しよう。
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