次戦は久常涼が登場 来季の昇格大会出場に向けて“正念場” 

次戦は久常涼が出場する(撮影:GettyImages)

<ワールドワイド・テクノロジー選手権 最終日◇10日◇エル・カルドナル at ディアマンテ(メキシコ)◇7452ヤード・パー72>

来季の出場権を争うフェデックス・カップフォールの第6戦は、25歳のオースティン・エックロート(米国)が「63」をマークしトータル24アンダーで逆転。今年2月「コグニザント クラシック in ザ・パームビーチズ」に続く今季2勝目を挙げた。中継したBSJapanext(BS263ch)で解説を務めた佐渡充高が大会を振り返る。

最終日を首位から1打差の4位タイで迎えたエックロートは出だしからバーディを量産。タイガー・ウッズ(米国)が設計したエル・カルドナルで、かつての「タイガー・チャージ」を彷彿させる9アンダー、63の見事なゴルフを披露し、2位に1打差をつけて勝利をつかんだ。

2位タイに入ったジャスティン・ローワー、カーソン・ヤング、4位のマックス・グレイザーマン(いずれも米国)も「65」をマークするなどハイレベルな戦いの解説を務めた佐渡は、「上位4人はね、素晴らしいゴルフをしたと思いますよ。エックロートにあれだけの素晴らしいゴルフをされたら、 勝つのは難しいでしょうね。だから負けた3人は、自分たちのミスじゃなくて、やっぱり相手が悪かったと思います」と話した。

特にグレイザーマンは7月の「3Mオープン」以来、6試合に出場して2位が3回、4位が1回。初優勝にあと一歩、届かない状況が続いている。「優勝は遠くはないと思います。 自分のプレーを続けていればチャンスは絶対にくると思います」と、今後に期待を寄せた。

次戦は「バターフィールド・バミューダ選手権」(11月14~17日、バミューダ諸島)が開催される。日本勢からは久常涼が10月に日本で行われた「ZOZOチャンピオンシップ」以来の出場となる。

フェデックスカップ・フォール最終戦「ザ・RSMクラシック」終了時点でポイントランキング51~60位に入った選手は、来季のシグネチャー(昇格)大会の2試合「AT&Tペブルビーチ・プロアマ」と「ジェネシス招待」の出場権を獲得できる。現在、久常涼のポイントランキングは99位だ。

「残り2試合で60位以内に入るためには、相当上位で終えないとなかなかジャンプアップしないと思う。最後のラストスパートを楽しみにしたいなと思います」

BSJapanextでは今夜9時から「PGAハイライト」を放送(公式アプリでも同時配信)。決勝ラウンド2日間にわたって放送した中継映像、今大会のハイライト映像を1時間に凝縮して振り返る。

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