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大谷翔平(写真:AP/アフロ)

打者としてタイトル総なめ確実な大谷翔平 来シーズンは投手としてサイヤング賞獲得なるか

大谷翔平(写真:AP/アフロ)
MLBの今シーズン日程がすべて消化し、11月13日(日本時間)以降からは各賞の発表が始まる。

本塁打王や打点王などの個人タイトルをすでに獲得しているドジャースの大谷翔平は、シルバースラッガー賞やハンク・アーロン賞、エドガー・マルティネス賞、MVPなども候補になる。

来シーズンは投手としてサイヤング賞なるか

すでに他の選手には真似できないほど多くの栄誉ある賞を獲得してきた大谷だが、投手としてはまだそれほどタイトルを獲得していない。

NPBでは最多勝利や最優秀防御率、最高勝率、ベストナインなどの賞を獲得しているが、MLBではオールMLBファーストチーム2回、セカンドチーム1回と多くはない。(とはいえ最高峰のMLBで2022年15勝、2023年に10勝を挙げている素晴らしい成績を残している)

来季本格的に二刀流復活となるわけだが、「打者大谷翔平」はこの1年でファンが大満足するほど見れたことを踏まえれば、やはり「投手大谷翔平」の活躍を期待したくなるものだ。

投手として最高の賞にあたる「サイヤング賞」はもちろん、「最多勝利」や「最多奪三振」「最優秀防御率」などの獲得ができれば、まさに野球人として「神の領域」に入ることになる。

これまで個人タイトルとしては野茂英雄氏が1995年に最多奪三振王、2013年にダルビッシュ有が最多奪三振王、2020年に同じくダルビッシュ有が最多勝利に輝いている。

最も投手として実績を残したダルビッシュ有は、2020年に日本人として最もサイヤング賞に近づいた選手でもある。

賞を受賞したトレバー・バウアーとは票の差がついてしまったが、それでも123ポイントを獲得し見事2位となったのだ。

サイヤング賞は全米野球記者協会所属の記者投票で決定され、各記者が1位から5位までを投票する形となるが、1位のポイント配分が大きいため、飛び抜けた成績を収めなければサイヤング賞獲得は難しい。

来シーズンは二刀流復活初年度ではあるが、大谷は打者として盗塁回数を今シーズンよりも控え、先発投手としてのプレーに集中することができればサイヤング賞も目指せるのではないか。

また、投手としての活躍はドジャースのワールドシリーズ2連覇の確率を上げることにも繋がる。

ベッツや大谷、フリーマンを筆頭に強打者が揃うドジャースは、来シーズンも間違いなく打撃では両リーグ通じてトップ3に入る破壊力を維持するだろう。

しかし、投手陣に関しては故障者が多く懸念材料となっている。

大谷が先発投手として1年間ローテーションを守り結果を出し続ければ、ドジャースの投手陣は一気に安定するはずだ。

山本やグラスノー、ギャビン・ストーンらとともにハイレベルなローテーションを構築でき、2度目のワールドチャンピオン獲得の確率を高めることだろう。

果たして来シーズンの開幕から「投手大谷」のプレーを見ることができるのか、注目だ。

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