写真：上田綺世（提供：なかしまだいすけ/アフロ）
10月15日、埼玉スタジアム2002にてW杯アジア最終予選グループC第4節「日本代表対オーストラリア代表」の一戦が行われる。
アウェーで行われた第3節のサウジアラビア戦を2-0で勝利した日本は全グループ唯一の全勝となっており、オーストラリア戦に勝利すればまさに「独走状態」へと突入する。
この圧倒的な強さをもたらしているのは安定したディフェンスラインやタレント豊富な中盤はもちろん、頼れるCFの存在も該当するだろう。
上田綺世一強時代の終焉
日本代表のCFは、上田綺世がファーストチョイスで定着しており、これまでライバルとなるCFの存在がなかった。
CBやボランチ、WG、トップ下などレギュラー争いが熾烈なポジションと比べると、競争意識はそれほど高くなかったといえるだろう。
しかし、最終予選に入りその状況も変化してきている。
小川航基が台頭し結果を着実に残し始めているからだ。
先日行われたサウジアラビア戦でも、小川は後半36分に伊東純也のCKから見事なヘディングシュートを決め日本代表の勝利に貢献している。
2節のバーレーン戦、2次予選のミャンマー戦でも得点を決めており、CFとしての存在感は日増しに高まっている。
186㎝と体格に恵まれおり、両足と頭のどれでも得点が取れるスタンダードなストライカーである小川は、ポストプレーのレベルが高く、上田と同タイプのCFだ。
この小川の台頭により、上田綺世の一強時代は終焉し、他のポジションと同様に競争意識が強まるはずだ。
上田綺世はさらなる成長を見せられるか
現時点でも上田は優秀なCFであり、日本代表の主力として今後もプレーしていくだろう。
ただし、小川の存在によって、「現状維持」では安泰とは言えなくなったのも事実だ。
さらなる成長が必須である現状では、日本代表で結果を残すだけでなく、所属するフェイエノールトでさらに存在感を高める必要があるといえるだろう。
フェイエノールトのエースであるヒメネスが怪我により長期離脱しているこの数ヶ月こそ、上田にとって最も重要な時期となる。
直近4試合で2得点とフェイエノールトでも存在感は高まっており、コンスタントに得点が取れれば欧州での注目度もワンランクUPするのは間違いない。
欧州レベルの試合に出続けることで、よりCFとしての巧さや強さを身につけられるはずだ。
15日のオーストラリア戦は、エース上田綺世とCFのレギュラーを虎視眈々と狙う小川航基の活躍に期待しよう。
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