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横尾要は一時単独首位も… シニア初Vは持ち越し「期待通りの崩れ方で(笑)」

横尾要は3位で終戦も充実感を漂わせた(撮影:上山敬太)

<日本シニアオープン 最終日◇15日◇千葉カントリークラブ・川間コース(千葉県)◇6811ヤード・パー71>

「期待通りの崩れ方で(笑)」。開口一番、そう切り出したのは、最終日を首位で迎えながら3位に終わった横尾要だ。シニアツアー初Vがかかった一日。前半は4番から3連続バーディを奪うも9番で初ボギーを叩くと13、17番でもボギー。2打足りず、トータル7アンダーで終戦した。

3つスコアを伸ばし、一時は単独トップに立った。「まあまあいい感じでゴルフしていて、4つめもチャンスだったんですけど…。あれで止まっちゃったかなという感じは少しありますよね」と7番でもチャンスにつけたが惜しくも外れてパー。その後はバーディを奪うことができなかった。

優勝を逃したが、「内容はすごくよかった。前半はプラン通り以上のゴルフができた」と快調に飛ばした。「ボク自身バックナイン勝負だと思っていたので、もうちょっとバックナインで頑張れれば。うまくいかないですね」と悔いが残る後半9ホールではあったが、「3位で終われたしシードも決まったし、ひと安心というところですね」と結果に不満はなし。今回の獲得賞金により賞金ランキングは9位に浮上し、来季シード権の獲得もほぼ確定させている。

この4日間は充実した時間だった。9位タイ発進から、4位で決勝ラウンドに進み、トップタイで最終日に進み、最後の最後まで優勝争いを繰り広げた。先にトータル9アンダーでホールアウトしていたチェ・ホソン(韓国)に2打差で迎えた最終18番パー5では、2打目をグリーン奥のラフへ。「アプローチは最後は狙いましたよ」というように、入れればプレーオフ突入がかかる一打に、最後まで諦めはなかった。

結果はパーだったが、勝ちにいった結果として後悔はない。「楽しめましたね、こんなチャンス二度とこないかもしれないし(笑)」と初のシニアメジャーでの優勝争いは、横尾のゴルフ人生の記憶にしっかり刻まれた。

「いいパットをいっぱい決めたし、残念なのも何個かあったけど、納得のゴルフでしたね」。熱い戦いを見せた52歳。「片山(晋呉)とか宮本(勝昌)のゴルフと比べたら、アマチュアに毛が生えたようなゴルフなんで(笑)」と日大同期の活躍を引き合いに出し自虐の言葉を残したが、このまま終わるわけにはいかない。10月3日から茨城県のイーグルポイントゴルフクラブで行われる次戦の「日本プロシニアゴルフ選手権」でのリベンジが期待される。(文・高木彩音)

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