卓球女子選手がパリ五輪から帰国。早田ひながロサンゼルス五輪で金を狙うために必要なこと
写真:早田ひな(提供:ITTF)
8月13日、パリオリンピックに出場した卓球女子選手が帰国した。
シングルスで早田ひなが銅メダル、女子団体では銀メダル獲得と確かな結果を残した。
しかし、早田ひなはすでに4年後のロサンゼルスオリンピックを目指すと公言しており、それを実現させるためには今後さらに選手として成長していかなければならない。
ロサンゼルスオリンピックで早田が金メダルを取るためにすべきこと
女子団体では、準決勝から日程が空いたためある程度コンディションを回復させて決勝に望むことができたが、今大会の早田は怪我との闘いだった。
シングルス準々決勝の北朝鮮選手との試合で利き腕である左腕を痛めてしまった。
これ以降痛み止めを試合前に打ち、テーピングで固定しながらプレーすることとなった。
満身創痍の状態でなんとか勝ち進んだものの、準決勝で世界ランキング1位の孫穎莎に完敗を喫する。
明らかに早田はバックを打ちにくそうにしており、勝負以前の問題だった。
そうした経験を活かすには、ロサンゼルスオリンピックの大会前のコンディション調整(怪我予防の強化や試合や練習を詰め込みすぎない工夫)が必要不可欠であるといえるだろう。
また、早田はこの4年間特定の武器を磨き続けるのではなく、心技体すべてをバランスよく鍛え上げた。
恵まれた身体的強さを活かしたフォアドライブは、世界でもトップクラスの鋭さを持つ。
それゆえにこれから違う武器を身につける必要はなく、ラリーでの勝負強さや精神的な強さなど引き続きトータル的に能力を伸ばしていく方針で問題ないはずだ。
24歳と決して若くはないが、身体的に大幅に衰えるのはまだまだ先になる。
そのため、真摯に卓球に取り組み続ければ、一回り強い選手になることも十分に可能であるといえるだろう。
帰国した早田は、「アンパンマンミュージアムにポーチを作りに行きたい」「鹿児島の特攻資料館に行って、自分が卓球を当たり前にできていることは当たり前じゃないということを感じたい」というようにいったんは卓球から離れ心身ともにリフレッシュするはずだ。
しかし、「4年後には心技体ですべてのことを究極に持っていけるように挑戦していきたい」というように、怪我が癒えればすぐに4年後を見据えた戦いを始めることだろう。
張本美和など若い選手も台頭してきており、代表争いは今後さらに激化していく可能性が高い。
果たして早田はさらなるレベルアップを実現し4年後のロサンゼルスオリンピック代表の座を掴むことができるのか。
そして悲願の金メダルを獲得することができるのか。
早田ひなの今後に注目だ。
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