パリオリンピックでインパクトを残した河村勇輝は低身長のハンデを押しのけNBAの2ウェイ契約を勝ち取れるのか
河村勇輝(写真:西村尚己/アフロスポーツ)
パリオリンピックにおける男子バスケットボール競技も残すところ「フランス代表対アメリカ代表」の決勝戦のみとなったが、日本代表の河村勇輝は大会前の評判以上の大活躍を見せ、世界中に自らの名前を売ることに成功したといえるだろう。
そんな河村は、メンフィス・グリズリーズと「エグジビット10契約」を結ぶことになっており、念願のNBAチームへの入団のチャンスが巡ってきている。
果たして河村は日本人4人目となるNBA選手となることができるのだろうか。
河村がグリズリーズのロスター入りすればNBA最小の選手に
近年のNBAで6フィート(約183㎝)以下の選手は6人だけとなっている。
・マーキース・ノウェル(トロント・ラプターズ)173㎝
・ジェイコブ・ギルヤード(メンフィス・グリズリーズ)175㎝
・ケネディー・チャンドラー(メンフィス・グリズリーズ)180㎝
・キーファー・サイクス(ブルックリン・ネッツ)180㎝
・ジョーダン・ウォーカー(ダラス・マーベリックス)180㎝
・マキンリー・ライト四世(ダラス・マーベリックス)180㎝
この人数を見ればわかるように、いかに低身長の選手がNBAにおいて不利になるかがわかるだろう。
PGという比較的小柄な選手が担当となることが多いポジションであっても、NBAの場合は191㎝が平均となっている。
つまり、河村勇輝が仮にNBAのグリズリーズでロスター入りしたとしたならば、マーキース・ノウェルと並んでNBAで最も背の低い選手になり、「そんな小さい選手をロスターに加えて大丈夫かよ」とファンから言われかねないのだ。
しかし、河村に関しては心配ないだろう。
なぜならば、パリオリンピックで圧倒的な活躍を見せたからだ。
PGとして3試合平均29.7分出場し、20.3得点7.7アシストと文句のつけようがないスタッツを残した。
NBAの試合はパリオリンピックよりも1試合8分多くなるため、35分以上のプレーで換算すればさらに河村のスタッツは良いものとなっているだろう。
パリオリンピックはNBA所属の大スターも数多く出場しているため、普段NBAを観ているファンたちもパリオリンピックに注目しているはずだ。
それゆえに、「日本の河村勇樹というPGが凄い」と感じた人も多いはずだ。
パリオリンピックの活躍は、「エグジビット10契約」から「2ウェイ契約」を勝ち取る際にはもちろん、2ウェイ契約から本契約を勝ち取る際にも役立つはずだ。
まさに「名刺代わり」となるパリオリンピックでの活躍は、河村のNBAチーム入りに好影響をもたらすことだろう。
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