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「パリ五輪卓球男子」まさかの大逆転負けの張本智和、精神的弱さは4年後への課題に

写真:張本智和(IMG)/提供:WTT
8月8日(日本時間)、パリオリンピック卓球男子団体準決勝「日本代表対スウェーデン代表」の一戦が行われ、2-3でスウェーデン代表が勝利した。

日本はダブルスとエース張本智和の勝利で2-0としたが、続く戸上隼輔と篠塚大登がシングルスで敗れ2-2に追いつかれた。

最終戦は再びエースの張本が登場したが、2-0のリードから3ゲーム連続で取られ大逆転負けとなった。

日本は本日行われる「中国代表対フランス代表」の敗者と銅メダルをかけて対戦することになる。

実力は十分だが精神的な弱さが出てしまった張本智和

どんなスポーツでもトップオブトップになる選手は精神的な強さを持っているものだ。

日本代表の張本智和は、その実力に関しては間違いなく歴代日本人選手の中でもトップクラスであり、世界ランキング上位の中国選手とも戦えるレベルにある。

しかし、精神的な弱さという弱点があるゆえに、トップオブトップになれずにいる。

パリオリンピックにおいても、残念ながらその弱い部分が明確に出てしまったといえる。

準々決勝の台湾戦では、ライバルの林昀儒(世界ランキング7位)に押し負けている。

本日行われた準決勝のスウェーデン戦では、パリオリンピックシングルス銀メダリストのトルルス・モレゴールには3-1で勝利したものの、世界ランキング24位のケルベリに2-0から3ゲーム連続で奪われ敗れた。

張本は試合途中から足を気にしていたため、コンディション的にも万全ではなかったのかもしれないが、明らかに表情には覇気が感じられなかった。

トップオブトップの選手には絶対に感じられない負のオーラが張本にはあった。

視聴する多くの日本人がそう感じていたのだから、対戦相手のケルベリも、「いける!」と感じていたことだろう。

卓球の実力を高めることはもちろんだが、4年後に雪辱を果たすためには精神的な強さも身につける必要があるといえるだろう。

張本に次ぐ実力者の台頭も必須

日本が今後王者中国を脅かす存在になるためには、張本の成長とともに「張本クラスの選手の台頭」も必須であるといえる。

戸上隼輔と篠塚大登も初めてのオリンピックで確かな存在感を見せたが、準決勝のシングルスで敗れたのようにまだまだ個人としては実力は不足している。

シングルスにおいて戸上は16位、篠塚は42位であり、卓球女子日本代表のように3~4人が世界ランキングでトップ15に入るようにならなければ、中国に対抗する戦力とはならない。

そうした意味では、戸上や篠塚の成長はもちろん、新たなスターの出現も必須であるといえるだろう。

果たして日本はスウェーデン戦敗戦のショックから立ち直り、銅メダルを獲得することができるのか。

銅メダル獲得こそが、4年後に行われるロサンゼルスオリンピックへの第一歩となるはずだ。

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