「パリ五輪」バスケ男子日本代表、強豪ドイツ相手に悲願の1勝なるか。カギはホーキンソンのインサイドでの存在感
ジョシュ・ホーキンソン(写真:長田洋平/アフロスポーツ)
いよいよ7月27日よりパリオリンピックにおけるバスケットボール男子競技が始まる。
モントリオールオリンピック以来48年ぶりの自力出場となる男子日本代表は、7月27日にグループB初戦となるドイツ代表との試合を予定している。
世界ランキング3位の強豪国となるだけに勝利の可能性は低いが、日本代表は史上最強と謳われるだけにお大番狂わせを実現させる力は持っている。
強豪ドイツに勝つためにはホーキンソンのインサイドでの存在感が必要
7月20日に行われたドイツ代表との強化試合では、アウトサイドだけでなくインサイドからも多くの得点を奪われた。
日本の武器はPGのアジリティとスリーポイントとなるが、それはインサイドの安定感やホーキンソンのスクリーンなどがあってこそとなる。
つまり、ホーキンソンが強化試合と同様にドイツにやられるようならば、勝利の可能性は極めてゼロに近くなるということだ。
ただし、ホーキンソン1人だけではまず太刀打ちできないため、インサイドでの八村塁や渡邊雄太の存在感も必要となる。
アメリカ代表とも対等に戦えるクオリティを持つドイツ代表
日本代表の初戦の相手であるドイツ代表は、パリオリンピックでアメリカ代表に次ぐ強さを持っているといっても過言ではない。
世界ランキング3位という数字を見てもわかることだが、近年の国際大会で優秀な成績を収めている。
2021年に行われた東京オリンピックではベスト8に終わったが、2022年のヨーロッパ選手権で銅メダルを獲得。
2023年のワールドカップでは8選全勝で優勝を果たしている。
5年前までは世界ランキングが22位だったが、数年で一気に急成長に3位まで駆け上がってきた。
フランツ・ワグナーやデニス・シュルーダー、ダニエル・タイス、モリッツ・ワグナーなどNBA選手も多くなり、その他にはヨーロッパで活躍する選手が占める。
どの選手もレベルが高く、穴のない素晴らしいチームに仕上がっているため、正直なところ日本代表が勝利するのはかなり困難だ。
勝負は7月31日に行われる世界ランキング9位のフランス代表と8月2日に行われる世界ランキング12位のブラジル代表との試合となる。
いずれも格上ではあるが、ドイツ代表よりも勝率が高くなるのは間違いないだろう。
果たしてバスケットボール男子日本代表はドイツ戦で確かな手応えを掴みベスト8進出を実現させることができるのか、注目しよう。
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