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長谷川唯(写真:森田直樹/アフロスポーツ)

「パリ五輪」メダル獲得に欠かせないなでしこジャパンの心臓、長谷川唯の凄さ

長谷川唯(写真:森田直樹/アフロスポーツ)
いよいよパリオリンピック開幕が近づいてきた。

メダル候補種目の1つであるサッカー女子日本代表(なでしこジャパン)は、オリンピック前最後の強化試合であるMS&ADカップ2024~能登半島地震復興支援マッチ がんばろう能登~でのガーナ戦(7月13日)を終え、今後パリに移動し本番に備えることになる。

優秀な若手の台頭もあり層が厚くなっているなでしこジャパンだが、最もチームに欠かせない戦力となるのが、長谷川唯だ。

長谷川唯の凄さ

パリオリンピックにおけるなでしこジャパンの見どころとしては、ディフェンスラインに実績十分の熊谷紗希を起用するのか、それとも18歳の新鋭古賀塔子を起用するのかといった問題や、攻撃面で圧倒的な存在感を見せる藤野あおばの出来などが挙げられるが、やはり最も注目すべきなのは長谷川唯のテクニックだろう。

身長は157センチと小柄だが、なでしこジャパンではボランチを務め、海外の選手にも当たり負けしない強さもある。

なにより、圧倒的なアジリティと細かいボールタッチ、そして視野の広さとパス精度の高さなど、MFとしての能力の高さはワールドクラスだ。

特に細かいボールタッチによるボールキープやドリブルは華があり、チームに安定感をもたらすだけでなく攻撃のスイッチにもなる。

パリオリンピックでも何度も相手を交わすシーンが見られるはずだ。

そして得点に直接つながるスルーパスという武器を持っているのも長谷川唯の凄さの1つだろう。

ただボールキープやドリブルをするのではなく、常に首を振りながら周囲の状況を確認し、FWが裏に抜け出すタイミングに合わせてパスを出そうとしているのだ。

パリオリンピック本番のグループステージでは、世界ランキング1位のスペイン、9位のブラジル、36位のナイジェリアとの対戦となるためかなり厳しい戦いになることが予想されるが、長谷川唯のスルーパスが得点に結びつきスペインやブラジルを撃破するといった可能性も十分にありえるはずだ。

長谷川はプレミアリーグのマンチェスターシティでレギュラーとしてプレーし経験値も飛躍的に向上。

27歳で迎えるパリオリンピックは、心身ともに最高の状態で迎えることになる。

果たして2012年ロンドンオリンピック以来となるメダル獲得なるか。

なでしこジャパンの戦いに注目だ。

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