知ってるようで知らないマスターズ豆知識「景色が見事に映る池は、実は着色だった!」
いよいよ4月11日(木)からオーガスタナショナルGC(米国・ジョージア州)で、マスターズが始まる。2021年大会で日本人初優勝を果たした松山英樹の活躍も気になるところだが、マスターズといえばコースや歴史など、さまざまな逸話が存在する。そこで知っているだけでテレビ観戦がさらに面白くなり、ゴルフ仲間にも自慢できる豆知識を紹介しよう。
●景色が見事に映る池は、実は着色だった
オーガスタの池は深いブルーグリーンに着色してある。オーガスタのメンバーの1人にケミカル系企業の会長がおり、この会長のトップダウンで魚や微生物に害のない着色剤を開発させた。これはオーガスタナショナルが数多く保有する特許のひとつ。
●13番ティの奥は別のコース?
13番はもともと480ヤードのパー5。それが2022年は510ヤードに。不思議なことに1970年代は475ヤード、80年代は485ヤード、90年代は465ヤードなど流動的。2002年の大改造で、ティ奥の林を隔てて隣接する名門、オーガスタ・カントリークラブの敷地を買い取って、距離を伸ばした。昨年はさらに大改造されて35ヤード延長、545ヤードになっている。
●池に向かって順目のグリーン
15番グリーン手前の池は、毎朝、グリーン奥から池に向かって芝を刈り込む。その芝刈り機は、そのままグリーンエッジを下って池まで機械ごと入れてしまう。今や広く使われている防水性の芝刈り機はオーガスタナショナルの特許。バックスピンのボールがそのまま池にコロがっていくスリリングなシーンの立役者になっている。
解説・三田村昌鳳
みたむら・しょうほう/ゴルフジャーナリスト。1949年生まれ、神奈川県出身。74年以来、40回以上マスターズを取材。95年米国スポーツライター・ホールオブフェイム、96年第1回ジョニーウォーカー・ゴルフジャーナリスト賞優秀記事賞など受賞。日蓮宗の僧侶として自坊の住職も兼ねる
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