【重澤製畳店】自分色に染められる「ポータブル畳」をキャンプのお供に!

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飛騨の奥座敷で三代続く製畳店から、新しい畳文化の提案

白壁土蔵の古い町並みや、色とりどりの鯉が泳ぐ瀬戸川がまるで江戸時代にタイムスリップしたような情緒を漂わせる飛騨古川(岐阜県)。観光の中心地から少し離れた閑静な場所に、昭和24年創業の「重澤製畳店」があります。

その三代目を継ぐ重澤頼正さんとその奥様が、「アウトドアで使える畳」のTATAMITATAMIとminimumTATAMIの開発者。軽くて持ち歩け、水に濡れてもカビないという夢のような畳ですが、その開発には長い時間がかかったと言います。

出典:PIXTA

実際、畳ってかなり重たいしかさばるしで、そのままではとてもアウトドアに持っていけるものではありません。さらに、濡れれば腐敗したりカビたりすることも…。

青空の下に畳を敷いて寝転がったら気持ちいいだろうなあ、とは思っても、実現するのはかなり難易度の高いことなのです。なぜそんなハードルを超えようと思ったのでしょう。


2回言われたのだから、つくるのが使命かも?

写真はTATAMITATAMI。約一帖分のサイズの畳を折りたたんで持ち歩くことが可能

最初のきっかけは、重澤さんが3代目を継いで2年ほど経ったころのこと。工場に知らないおじいさんが来て、「病院で妻の介護をしているけれど、寝泊まりをするのに簡易ベッドが硬くて眠れない。たたんで持ち運べるような畳はできないですか?」という話があったのだそう。

ただ、その当時は畳を軽くするための材料も、折り曲げるという構造も考えられなかったという重澤さん。このときはできないと伝えたそうなのですが、さらに2年くらいして、今度は友人から「外でハンモックで読書するというシーンに憧れるんだけれど、折り畳んで持ち運べるような畳でできないかな?」と尋ねられたそう。

とはいえ、素材の組み合わせや重さ、強度などを考えるとやはり一筋縄ではいかず、試作を重ねに重ねたそう。構想10年、形になるまでは3年もかかり、ようやく発売できたのは2017年のことでした。

そしていざ商品を出してみたら、世の中にまだそういうものがないからか「すぐ反応が出た!」ということはなく、展示会でバイヤーなどに見てもらってぼちぼちと扱ってもらっていたそう。火が点いてきたと感じるのは、この数年のこと。

アウトドアでガシガシ使える畳で和のくつろぎを

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