米ツアー通算41勝のカリー・ウェブが見る“現在” 今の米女子ツアーは「基準が高い」
メジャー7勝を含む米国女子ツアー通算41勝を挙げ、史上最年少で世界ゴルフ殿堂入りを果たしたカリー・ウェブ(オーストラリア)が、女子ゴルフについて「世界的に人気になってきて、成長し続けているのはうれしい。LPGAツアーは健全だと思う」と、自身の見解を語った。同ツアーを中継するWOWOWのアンバサダーを務めるカリーは、レジェンド目線で女子ゴルフ界の現在を分析。見通しは明るいと話す。
「飛びぬけた人はいないが、将来のツアーを引っ張っていく若い才能が世界中から集まっているのは見ていて楽しい」と、新たなスターが毎年誕生するツアーの見どころを解説する。
「昔からLPGAツアーには国際的な部分はあったけど、最近は世界中から選手が集まるようになってきて、さらに大きくなった」。実際に、今季の米ツアーシード選手80名は24カ国から集まっており、「オーストラリアの選手も私がいた時より増えたし、基準も高くなった」と、日本と並んで5人の選手が出場権を獲得していることも喜びのひとつ。「今の若い選手たちは、テクノロジーの進化やコーチングによって鍛えられていて、準備万端で来ている。ここ5年ですごく変わったと感じる」と、ツアー全体の成長を感じている。
ツアーで活躍する選手の共通点については、「ゴルフに対する気持ちと情熱」と即答。「ゴルフは孤独でタフなスポーツ。いい日より悪い日のほうが多いし、人から言われてやっていたり、強い気持ちがないと続かない。上位にいる選手で情熱を持っていない選手はいない」と長年ツアーで勝ち続けたカリーだからこそ語れる秘訣があった。『我慢強さ?』と聞けば「そうね、私は我慢強いほうではないけど(笑)」とするが、それだけいまのツアーは厳しいものだ。
21日(木)から「ファーヒルズ朴セリ選手権」(カリフォルニア州、パロス・ベルデスGC)が開幕。それが終わると米国での試合が続き、さらに翌月18日からは今季初メジャー「シェブロン選手権」(テキサス州)が待ち構える。米本土戦でどんなプレーが見られるのか。新たな選手の台頭はあるのか。注目が集まる。
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