「現実を受け止めている」マキロイが心中告白! PIF会長との面談、ラームについても…
大のサッカー好きでもあるローリー・マキロイ(北アイルランド)は、イングランドプレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッドの大ファン。同チームのOB、ロイ・キーン氏(アイルランド)やガリー・ネヴィル氏(イングランド)らとスティック・トゥ・フットボールショーで競演し、現在の心境を吐露した。
マキロイは12歳のとき、キーンにサインを断られたという笑い話を披露したあと、話題はLIVゴルフへと移った。過去2年間は「反LIVゴルフ」の急先鋒としてPGAツアーの選手会を代表していたが、昨年11月にPGAツアーの理事会を辞任、以降は多くを語らずにいた。
マキロイは2022年末にLIVゴルフを支えるサウジアラビアの政府系ファンド「PIF」のヤシル・アルルマヤン会長と面談したことを告白。「すごくいい話しができた。彼がどれだけゴルフを愛しているか、何をやりたいかが理解できた」と言う。
さらに「2023年に米国に戻ってPGAツアーには(アルルマヤン会長と)話し合うべきだと進言した」とも。従って6月6日に電撃発表されたPGAツアーがDPワールドツアーとPIFとの統合合意の枠組みは「いつか起こることだと思っていた。ただあれだけ急に決まるとは思っていなかった」とし、選手たちがまったく知らされていない密室で行われたことへ怒りをみせた。
また自身がLIVゴルフに移籍した選手に対して「批判的過ぎた」と過ちを認める一方で、PGAツアーのビジネスを批判。「大会スポンサーに何百万万ドルものスポンサー料を要求しながら、選手がインディペンデント・コントラクター(個人事業者)だから、どの選手が出場するか保証できない。大金を支払う以上スポンサーは何を得られるかを提示するべきだ。PGAツアーがこれほど長い間こういうビジネスを続けてきたことが信じられない」とした。
そして12月にLIVゴルフに電撃移籍をしたジョン・ラーム(スペイン)についても言及。「非常に賢いビジネス。ジョンはいずれツアーが統合することが分かっている」とした。
2023年マスターズ覇者のラームは今後6年間の四大メジャーの出場権を確保している。「ライダーカップにジョンを出したくないという人は居ない。なぜならどれほどジョンが素晴らしい選手か、分かっているのだから。ジョンは素晴らしい立場に居る。未来になんのリスクもない」と同じ欧州勢としてライダーカップも戦った仲間を絶賛した。(文・武川玲子=米国在住)
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