世界5位キャントレーがPGA“残留表明” LIVのオファーは「断った」
2023年はジョン・ラーム(スペイン)の電撃LIVゴルフ移籍に揺れた。そのラームに続くビッグネームの一人に挙がっていた2021年のフェデックスカップチャンピオン、パトリック・キャントレー(米国)31歳。そのキャントレーが米ゴルフマガジン誌のインタビューに応え、「2023年にLIVゴルフ側と接触したが、LIVゴルフに行く計画はない。その予定はない。PGAツアーでプレーをしていく」と移籍を明確に否定した。
キャントレーは最新の世界ランキングで5位につけており、米ツアー通算8勝を誇る。2023年はPGAツアーでポリシーボード(選手理事会)のメンバーを担ったが、「(LIVゴルフからの)誘いは断った」。最も直近のオファーは「以前に私に誘いを持ってきた同じマネージメントチームとの会議だった」というが、キャントレーはその勧誘を断り、PGA“残留”を決めた。
現在PGAツアーとPIFの統合合意が進められている中で、キャントレーの立場についても言及。「一人の選手が合意の主導権を持つことは不可能。仮に全選手が一丸となったとしても、その主導権をとることはできないだろう。実際に話し合っていることを投票で決めるとしたら3分2の賛成が必要で、我々選手は半分の議席数しかない」と話した。
また9月末、ローマで開催された「ライダーカップ」で出場選手への賞金を要求したという報道も否定。「チーム内での分裂もなかったし、ライダーカップはぼくの最も好きな大会の一つ。カップを持ち帰ることだけを考えていた」と反論した。
1月4日(木)から行われる2024年シーズン開幕戦の「ザ・セントリー」(ハワイ州マウイ島)に出場するキャントレーは、現地2日の公式会見に出席する予定だ。(文・武川玲子=米国在住)
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