元日のタイ戦でスタメン濃厚な鹿島MF佐野海舟、遠藤と守田不在を感じさせないプレーを期待
佐野海舟(写真:SportsPressJP/アフロ)
サッカー日本代表が2024年元日に「TOYO TIRES CUP 2024」にてタイ代表と対戦する。
久保建英や三笘薫、遠藤航、守田英正ら主力数名が不参加となるこの試合では、代わりとなる選手たちのプレーに注目が集まる。
中でも絶対的主力2人が不参加となるボランチを誰が務めるのかは、日本代表の中盤戦力に厚みをもたらすためにも注目だ。
日本代表初スタメンが濃厚な佐野海舟
2023年のJリーグ優秀選手賞に選出され、日本代表デビューも果たした佐野海舟は、元日のタイ戦でスタメン出場濃厚な選手となる。
遠藤や守田に加え伊藤敦樹も不参加となることで、田中碧とダブルボランチを組む可能性が高い。
Jリーグのベスト11こそ伊藤敦樹に譲ったが、その賞に値する活躍を見せたのは間違いない。
何より、日本代表デビューとなった11月16日のミャンマー戦では、武器となるボール奪取などアピールにも成功している。
おそらく元日のタイ戦では、田中碧とダブルボランチを組むことになるが、この試合は佐野にとって決して親善試合ではない。
アジアカップに臨むメンバーに生き残るためにアピールしなければならない試合となるわけだ。
同大会に参加するメンバーの発表は元日のタイ戦後となることから、この試合でアピールに成功すればボランチの3番手、4番手として名を連ねる可能性もある。
佐野海舟は日本代表にとっても貴重なタイプの選手
現在の日本代表では、「守備に特徴を持つボランチ」はキャプテンの遠藤航が絶対的な選手として君臨している。
2番手となるのが浦和レッズの伊藤敦樹だが、この2人以外で代表の主力クラスとなる選手はいなかった。
競争力を高めるためにも、日本代表には守備的なボランチの3番手となる選手の台頭が必要だったわけだ。
そういった意味でも、佐野海舟は代表にとって良い影響を与える存在であるといえるだろう。
しかも佐野は守備の能力に優れたボランチでありながらも、縦に運ぶドリブルや周囲の選手と連動して崩すプレーもできるため、攻撃的なボランチとしても機能する。
つまり、遠藤航と組ませて超強力なボランチを形成することも可能であるということだ。
当面は「遠藤航の後継者」としての立ち位置となるはずだが、絶対的な主力である遠藤や守田のコンディションが良くなければスタメンとして出場させるのも「あり」だろう。
果たして佐野海舟は元日のタイ戦でアピールに成功しアジアカップのメンバーに名を連ねるのか、そのプレーに注目だ。
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