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「自分の選んだことを疑わずに」 佐々木理乃が“ラストマッチ”で狙う初優勝【マイナビ ネクストヒロインゴルフツアー最終戦】

最後の試合でツアー初優勝を狙う佐々木理乃(撮影:福田文平)

<マイナビ ネクストヒロインゴルフツアー◇最終戦 マイナビ ネクストヒロインゴルフツアーファイナル◇15日 事前◇PGM総成ゴルフクラブ(千葉県)◇6495ヤード・パー72>

今年のマイナビ ネクストヒロインゴルフツアーもいよいよ残り1試合。レギュラーシーズン14戦の優勝者、ポイントランキング上位30名、ワイルドカード戦を勝ち抜いた4名がしのぎを削る最終戦「マイナビ ネクストヒロインゴルフツアーファイナル」が16日(木)から2日間競技で開催される。

「先週よりは広いのでティショットは安心ですが、セカンドで持つ番手がちょっと長いなと思います。それと、グリーンがきれいに仕上がっていて速いので、難易度が高いですね」と、最終戦が開催されるPGM総成ゴルフクラブ(千葉県)に警戒するのは、マイナビポイントランキング21位の権利で出場する佐々木理乃だ。

高校、大学をアメリカで過ごし、昨季から同ツアーに参戦している佐々木。2年間で通算17戦に出場し、安定した成績を残しているが、未だに優勝には手が届いていない。しかし、1998年生まれの佐々木は、年齢制限のある同ツアーから今季で卒業。今大会が栄冠を手にするラストチャンスなのだ。

最終戦での目標はもちろん「勝つ」ことだが、それ以上に「納得のいくゴルフをしたい」という。「プロテストに向けて調整する場でもあったので、毎回目標を決めて挑んでいました。でも、自分の気持ちを決めきれずに打ったショットやパットがあったんです。それが最終プロテストの結果にもつながってしまったと思います」。腹をくくったはずでも、わずかな疑念が邪魔をして、自分の決めたことを貫けなかった。それが最終プロテストで76位タイという悔しい結果につながった一因でもあると考えている。

そんな佐々木の脳裏によぎったのが、高校の卒業アルバムに書いた『You’re braver than you believe, and stronger than you seem, and smarter than you think.(あなたは自分が思っているよりも勇敢だし、自分が思っているよりも強いし、自分が思っているよりも賢いんだよ)』という言葉。

「『くまのプーさん』に出てくる、クリストファー・ロビンのセリフです。卒業アルバムを見返した人に『もっと自信を持っていいんだ』って思ってほしくて書いたんです」。他人を励ますために書いた言葉が、今の自分に「もうちょっと自分のことを信じて頑張ったら?」と言っているかのように思えた。

だからこそ最後のネクストヒロインツアーでは、「1球たりとも、自分の選んだことを疑わずに打ちたい。悔いの残らない最後の試合にしたいです」と誓う。2年間の集大成。迷いのなくなった佐々木のプレーに注目したい。(文・杉本夏希)

※ネクストヒロインゴルフツアー(共催:株式会社マイナビ、株式会社ALBA、株式会社ALBA TV)は将来ツアーで活躍することを目指す、JLPGAプロテスト合格前の若手女子ゴルファーが経験を積むための場として2019年に始まった。今シーズンは全15戦が予定されている。出場選手は年間ポイントランキングによるシード、前大会成績上位者、主催者推薦、ファン投票などによって決められる。

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