PGAツアーはPIFとの統合に集中?スポーツカンパニーからの投資はお断り!
巨額の賞金が動く昨今のゴルフ界は、スポーツビジネスを手がける会社にとっても大きな市場だ。米国有数のエンターテインメント・スポーツ企業の「エンデバーグループ」がPGAツアーへの投資を申し入れたが、却下されたことを公表した。
「エンデバーグループ」は米プロレス団体のWWE(ワールド・レスリング・エンターテインメント)、総合格闘技団体UFC(アルティメット・ファイティング・チャンピオンシップ、またスポーツエージェンシーのIMGの親会社であり、時価総額100億ドル(約1兆5千億円)とも言われるマンモス企業。そのCEOを務めるアリ・エマニュエル氏が「私はゴルファーでもあり、ゴルフは素晴らしいスポーツ。ぜひとも我が社のスポーツ部門に加えたい」と話していた。しかし先週、エンデバー社のCOO、マーク・シャピロ氏は「PGAツアーへの投資、およびパートナーは却下された」と発表した。
PGAツアーへの投資を考えたのはエンデバーグループだけではない。MLBのボストン・レッドソックス、ピッツバーグ・ペンギンズ、プレミアリーグのリバプールFCのオーナー、フェンウェイスポーツグループや投資会社KKR & Co.も名乗りを上げた。
10月初めにはPGAツアーは選手に「DPワールド(欧州)ツアーとともにPIFとの統合を目指す」と報告するメモを配布。その中で「PGAツアーには他社からも投資の申し入れがある」ともしていた。
しかし、今回の却下はPIFだけとの統合に集中するためと言われるが、6月に発表されたのは統合の「骨組み」だけ。正式に統合の契約成立は今年いっぱいで、12月31日までとなっている。本件に関してPGAツアーからのコメントは出されていない。(文・武川玲子=米国在住)
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