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3度のロストで痛恨の『12』も…「同じことをやったら意味がない」 中野麟太朗が気持ち切り替え目指す決勝R

トラブルがあり後退したものの、調子は悪くない中野麟太郎。明日は巻き返しを図りたいところ。(撮影:ALBA)

<アジアパシフィックアマチュア選手権 初日◇26日◇ロイヤル・メルボルンGC(オーストラリア)◇7055ヤード・パー71>

1番からスタートした中野麟太朗は、1バーディ・3ボギーの2オーバーでハーフターン。「個人的には前半の方が難しいのでよかった」と納得のできる内容だったが、折り返し直後の10番パー5で事件は起きた。

ティショットをフェアウェイ左サイドに置くと、「グリーンが見えていたので、自信を持って狙いました」とアゲンストの風が吹くなか、残り230ヤードを果敢に狙った。この時握ったのは3番ウッド。中野の普段の飛距離は「260ヤード」だが、風も考慮し抑えるショットで240ヤード飛ばすのが狙い。しかしケンカさせるはずのショットは、風に勝ちグリーン奥のバンカーをも越えて、その先のブッシュへ。想像以上に距離が出て、痛恨のロストになってしまった。

すぐさまセカンドショットを打った地点に戻り、2番アイアンで打ち直すも、今度は左に引っかけてまたもやブッシュのなかへ。「ボールが無くなったので急きょ借りて」打った2番アイアンでの2度目の打ち直しも、最初と同じ方向、同じくらいの距離が出てまたまたロストと負の連鎖が止まらない。「パニックになりました。何やってるんだろう」。3度目の打ち直しは7番アイアンでレイアップするも、結果的にまさかの12打を叩き、一気に7つもスコアを落とした。

「いいゴルフができていたのに、もったいない」と、これにはガックリ。しかし、明日もあるなかで落ち込んでいる暇はなく、「10番以外はいいゴルフができていました」と前を向いた。「(2日目に)いいスコアを出して、日本に帰ったら、それを次に生かすことが大事。同じことをやったら意味がない」。今年の日本アマ王者は、この大きな失敗を糧に10オーバーからの巻き返しを狙う。(文・杉本夏希)

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