「サッカー日本代表」アジア杯の招集が難しい選手と可能な選手、クラブ側の対応が命運を分ける可能性も

中村敬斗(写真:YUTAKA/アフロスポーツ)

中村敬斗(写真:YUTAKA/アフロスポーツ)
10月20日、サッカー日本代表の森保監督が「アジア杯カタール大会への主力選手複数人の招集が難しい」と言及した。

「いろんなプランを考えている」というように、新戦力や代表復帰組などを招集しながらアジアの王者を目指すことになる。

日本の初戦は1月14日のベトナム戦で、順調に勝ち進めば2月10日の決勝戦に出場することになる。

セルティック組は主力として参戦か

旗手怜央や古橋亨梧、前田大然の3人は、アジア杯の主力メンバーとして期待できる。

1月2日のセント・ミレン戦が終われば1月27日のロス・カウンティ戦まで試合はなく、アジア杯で日本代表が決勝まで勝ち進んだとしても3試合の欠場で済む。

ドイツ組やフランス組も主力として参戦か

国内のカップ戦であるDFBポカールの準々決勝が1月末か2月上旬に行われるため、所属クラブが勝ち進んでしまうとアジア杯への参戦が難しくなるかもしれない。

3回戦が12月5日と6日に行われるため、そこで勝利するかどうかがアジア杯への参戦有無に影響することだろう。

ただし、年内の最終戦が12月19日であることを考えれば、コンディション的には最もベストに近い状態でアジア杯に望めるはずだ。

アジア杯で日本代表が決勝まで勝ち進むと5~6試合の欠場となるためクラブ側としてはかなり厳しいが、板倉滉や伊藤洋輝、浅野拓磨、堂安律の4人は主力としてプレーしてほしいところだ。

また、比較的1月と2月中旬までの試合数が少ないフランスリーグも参戦可能か。

伊東純也と中村敬斗、南野拓実が参戦可能であれば、日本代表としてはかなり心強い。

久保建英や冨安健洋は欠場の可能性大

レアル・ソシエダは、12月20日で年内の試合は終了するが、年始は1月3日から始まるなど年明けから日程が詰まっている。

コパ・デル・レイ(国内カップ戦)が1月中にベスト32とベスト16、準々決勝の試合が行われる予定であるため、最悪の場合は8試合欠場する可能性がある。

CLで決勝トーナメントに進出している場合には、ラウンド16のファーストレグが2月中旬に行われる予定であるため、アジア杯への招集はさらに難しくなるといえるだろう。

アーセナルの冨安健洋に関しても招集は難しいといえる。

リーグ戦は4試合の欠場のみで対応可能だが、FA杯3回戦もあり、なによりCLラウンド16に進出する可能性が高いことを考えれば、冨安の招集は現実的ではないだろう。(グループステージのみの参戦であれば可能か)

リヴァプールの遠藤航は、チーム内の序列が高くないため、招集できる可能性は高いだろう。

三笘薫は招集可能か不透明

ブライトンに関しては、1月6日にFA杯の3回戦が行われるが、リーグ戦自体は12月31日~1月12日まで行われない。

さらに、1月13日のウルヴス戦の後が1月30日のルートンタウン戦となるため、三笘薫の招集は可能ではある。

アジア杯で決勝まで勝ち進んだ場合は2月10日に行われるトッテナム戦に出られないため、ブライトンにとってはかなり痛いが、トータルではFA杯を含め5試合の欠場となる。

ELで決勝トーナメントに進出できていたとしても、ラウンド16は3月に行われるため影響はない。

守田、上田、菅原は不透明、田中碧は参戦可能か

守田英正に関しては、アジア杯期間中のスポルティングの試合数が多いため、招集できるかどうかはスポルティング側の出方次第だといえる。

同じく、オランダリーグの上田綺世と菅原由勢に関しては欠場試合数が5試合程度となることから、招集できるかは微妙だといえる。

ドイツ2部の田中碧は、日本代表が決勝まで勝ち進んだとしても4試合の欠場で済むため参戦可能だろう。