平田憲聖が「かっこいい」と注目 オーストラリアのティックトッカーは「なかなかできるスイングではない」
<ZOZOチャンピオンシップ 2日目◇20日◇習志野カントリークラブ(千葉県)◇7079ヤード・パー70>
朝から吹く強風でスコアを落とす選手が続出するなか、平田憲聖は7番までに5つのバーディを奪って、一気にリーダーボードを駆け上がった。しかし、8番以降は風がさらに強くなったこともありバーディを奪えず、2ボギー・1ダブルボギーと貯金を吐き出し、トータルイープンパーは19位タイで週末に進む。
出だしの1番では10メートル、2番では3メートル、3番では2.5メートを沈めて3連続バーディを奪い、「ほとんど完璧なショットばかりでした」と最高の立ち上がりを見せた。
そんな平田が後悔するのは、後半に入ってインコース唯一のパー5の14番ホール。ティショットを右ラフに入れると、セカンドは左のラフへ。「ちょっと欲をかいてしまった」と左奥のピンを狙った3打目は奥にこぼれ、左足下がりのアプローチはグリーンの手前まで落ちて、結局5オン2パットのダブルボギーとなった。「セカンドのレイアップがもうちょっと考えられたらよかった」と唇をかむ。
それでも、初出場のZOZOで、首位とは7打差とまずまずの位置につける。「そんなにビッグスコアが出るコースではないので、毎日アンダーパーを目指してコツコツと頑張って行けたらなと思います」と、しっかり耐えるところは耐えて上位を狙っていく。
そんな22歳が注目しているのは、世界ランキング45位で今回にも出場しているミンウー・リー(オーストラリア)。メジャー2勝のミンジー・リー(オーストラリア)を姉に持つ25歳は欧州ツアーで2勝を挙げており、前週のアジアンツアー「SJMマカオオープン」はトータル30アンダーの大会新記録で制している。平田だけでなく、予選ラウンドで一緒に回った中島啓太や、今季欧州ツアーで初優勝を挙げた久常涼からも、その名前を口にする存在なのだ。
「全英オープンに出場したときにも、今回も見て、相変わらずスイングがきれい。Instagramはもちろん、TikTokでもかっこいい映像が多い。ただただかっこいいだけでなく面白さもあります。とにかくSNSがすごいので見る回数が多いと思います」と平田。そのSNSにはスイング動画だけでなくガールフレンドとの仲の良さそうな写真も上がっている。
スイングのきれいだと思うポイントは「ダウンスイングからインパクトにかけての動きがすごい。手元の低さとか、なかなかできるスイングではないと思います。あんまり彼も体型は大きくないですけど、すごく飛ばすのは、その辺かなと思います」と話す。リーは細身の体ながら、今季の米ツアーのドライビングディスタンスで313ヤードを記録している。
そんなリーや、予選2日間で一緒にプレーし、現在2位につけているジャスティン・ソ(米国)から刺激を受けながら、平田は残り2日の戦いに臨む。(文・下村耕平)
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