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「私が泣かないように」日本ツアーでしのぎを削った“戦友”・上田桃子が語る“イ・ボミ”

イ・ボミと予選ラウンドを共にする上田桃子(撮影:福田文平)

<NOBUTA GROUP マスターズGCレディース 事前情報◇18日◇マスターズゴルフ倶楽部(兵庫県)◇6495ヤード・パー72>

「スマイル・キャンディ」として日本の多くのファンに愛されたイ・ボミ(韓国)が、今週の「NOBUTA GROUP マスターズGCレディース」で日本ツアーから引退する。その予選ラウンドは、日ごろから親交がある上田桃子、小祝さくらと同組になった。

37歳の上田と35歳のボミは、ほぼ同世代。日本ツアーでたびたび優勝争いを演じ、しのぎを削った“戦友”のような存在で、上田はボミに対しては特別な感情がある。今週、予選ラウンドを共にすることを知らされた時は、「同組はすごく光栄だなって。最後を見られるのはうれしいですし、たくさんのギャラリーの方も見に来てくださると思うので。人間の底力じゃないですけど、ボミは持っている選手なので、目に見えない力があると思うので、そういうのを感じながらそばでプレーさせてもらえるのはうれしいなと思います」と心を躍らせる。

先週の「富士通レディース」の前には“送別会”を行い、ボミ、上田、笠りつ子、小祝さくら、柏原明日架の5人が参加した。その送別会で上田は“号泣”をしたそうで、「今週は私が感情的になって空気を冷めさすようなことがないように、“私が泣かないようにしないと”って思っている。邪魔しないようにというのはすごく思っています」と自分が主役にならない様に気をつけるつもりだ。

年下の選手が引退していくのは寂しいかと問われると「年下も年上も年齢関わらず、やめていく選手がいるのは寂しいことですけど、キム・ハヌル(韓国)の時のもそうでしたけど、幸せになっていく過程が見える引退なので、そういう部分では羨ましさもあるかなと思います」とボミの新たな門出を応援していく。

「一時代を築いた選手の最後を一緒に回れるというのはすごくうれしいこと。小祝さくらちゃんもすごく仲良くしているので、感傷的になるだけじゃなく、3人ともしっかり予選を通りたい」と話した上田。大勢のギャラリーが集まることが予想されるこの組に、なにか“ミラクル”が起こりそうだ。(文・神吉孝昌)

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