「優勝できなくてすごく悔しい」 緊張で朝食もとれず…ローアマ・岡田晃平の“収穫と課題”
<日本オープン 最終日◇15日◇茨木カンツリー倶楽部 西コース(大阪府)◇7315ヤード・パー70>
昨年95年ぶりにアマチュア優勝を遂げた蝉川泰果に続いて、2年連続のアマ優勝を狙った岡田晃平(東北福祉大4年)は18位タイでローアマを獲得したが、悔しさをにじませた。
初日「66」をマークして首位タイで飛び出した岡田は、2日目以降は「71」、「70」と耐える内容で、最終日は首位と3打差の7位タイからスタート。逆転優勝を狙える位置とあって「今日は攻めようと思いました」と攻勢に転じようとした。だが、5番パー3でティショットをグリーン左奥に外してダブルボギー。8番パー4はティショットが隣の7番ホールの左サイドのファースカットまで曲げてボギーとするなど、苦しい展開に。
11番パー4でこの日初バーディを奪ったが、続く12番パー4でダブルボギーを叩くなど立て直せなかった。終わってみれば、2バーディ・2ボギー・2ダブルボギーの「74」と4日間の中でワーストスコア。「改めて、攻めると跳ね返されるコースセッティングだなと思いました」と力でコースを制圧することはできなかった。「昨日、一昨日はまとめられていたので、もうちょっと(マネジメントに)強弱をつけたらスコアは出るんじゃないか、というが今後の課題ですね」とコースに負けて収穫を得ることもできた。
「最低目標」と掲げたローアマは獲得できたが、4日間を振り返ると課題は多い。「技術面ではドライバーはそんなに良くなかったですし、パッティングも決めたいところで決められなかった。メンタル面では昨日ですね。久しぶりに緊張しました」。
首位と1打差の3位タイから迎えた3日目。スタート前はゴルフ場のレストランにいた。「朝食が食べられなかったことがショックでした。(レストランから)コースを見たら吐きそうになっていました」。スタートしてプレーに影響が出ることはなかったが、「プロの世界に入ったら、そこからが勝負だなと思うので、メンタル面の課題ですね」。プロの世界で優勝を意識して戦えたことは、大きな財産になる。
大学4年生の岡田は、来年のプロデビューに備えて今年の予選会(QT)を受ける。本来であれば2週後の2次からだったが、日本オープンのローアマを獲得したことで3次から挑戦できるようになった。今後は大学の団体戦「常陸宮杯」に出場を予定している。
キャリー300ヤードを越すドライバーショットでギャラリーを魅了した。予選ラウンドで同組だったツアー通算4勝の堀川未来夢は「圧倒的に自分よりいい球を打つし、まともにツアーに出たら普通にシードを取って優勝をする選手だと思う」と絶賛する。
「もっともっと飛ばしたいです。キャリーで320ヤード以上? もっと、行けるところまでいきたいです」。松山英樹のように世界で活躍し「誰もが知るゴルファー」になることが目標。来年のプロ入りをにらんで、さらにスケールの大きなゴルフを追い求める。
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