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最後は“気合”で地元開催の最終戦出場!? 脇元華が課題パッティング克服でシード奪還へ

「富士通レディース」に出場する脇元華(撮影:上山敬太)

<富士通レディース 事前情報◇12日◇東急セブンハンドレッドクラブ(千葉県)◇6697ヤード・パー72>

いよいよ国内女子ツアーも終盤戦。現在メルセデス・ランキング56位に位置する脇元華は、来年のシード権獲得に向けランキング50位以内に入るべく、大事な一戦を迎える。

最近は予選を通っても決勝ラウンドで伸ばしきれないことが多いと話す。その原因についてパッティングを挙げる。調子は悪くないがパッティングが噛み合わない。「試合中のメンタルという部分で、練習通りのパッティングができていない」と分析。喜怒哀楽を無くして気持ちをフラットにしていくことを心がけたいと言うが、最後は「気合で(笑)」と前向きに話す。

また、ランキング50位以内がシード確定の条件ではあるが、「下は見ない。50位以内を目指すのではダメだから、40位以内を目指す」と厳しく見積もり、シード確定へ強い眼差しを見せる。

毎週優勝を目指すのは変わらず、今大会の目標ももちろん優勝だが、その先に見据えるのは最終戦の「JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」出場だ。今年の優勝者やランキング上位者など、その年に活躍した選手しか出られない狭き門。脇元の出身地、宮崎県で行われる本大会は超地元の宮崎カントリークラブで行われる。「宮崎県出身の選手で自分だけが行けていない」と悔しさをにじませながらも、地元選手として出場したいと並々ならぬ思いを持つ。

脇元にとって大事な一戦となる本大会だが、伸びたラフが選手を悩ます。多くの選手が口をそろえて「ラフが長い」と話し、脇元もその印象が強いようだ。伸びたラフによって攻め方も変わったという。アゴがほぼ垂直に切り立った「富士通レディース」名物のバンカーがある18番は、「今まではバンカーに入れたくないから奥に行ってもいい気持ちで打っていたが、今年はそうはいかない」と、奥のラフが例年より深くなっているため、より警戒感を高める。

来年のシードと最終戦出場に向け上位を狙う脇元。残り少ない試合でランキングを上げて、笑顔で地元開催の「リコーカップ」に戻りたい。(文・齊藤啓介)

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