• HOME
  • 記事
  • ゴルフ
  • ナイスセーブの滑り出しと攻める姿勢 渋野日向子は2オンバーディに「イーグルパット以外は完璧(笑)」

ナイスセーブの滑り出しと攻める姿勢 渋野日向子は2オンバーディに「イーグルパット以外は完璧(笑)」

渋野日向子はまずまずの滑り出し。さらなる好スコアで首位を追撃する(撮影:ALBA)

<ウォルマートNWアーカンソー選手権 初日◇29日◇ピナクルCC(アーカンソー州)◇6438ヤード・パー71>

出だしの10番をバーディで滑り出した渋野日向子だったが、11番パー3はバンカーショットを60センチにつけたものの外してボギー。12番では2打目が木の枝に当たってピンチを招いたが、ここで踏ん張った。残り53ヤードからの3打目。58度のウェッジでピン手前1.5メートルほどにつけて、パーをセーブした。

今季幾度となく見せているセーブ力を発揮した。「パーを取れたのが大きかった」と連続でスコアを落とすことを回避すると、14番では右4メートルを決めてバーディ。18番では左足下がりのライからグリーン左手前のバンカーまで運び、寄せて“お先”のタップインバーディを奪った。獲りたいパー5で伸ばして、後半へと向かった。

もうひとつ伸ばして迎えた終盤の7番パー5では、会心の“二打”を放った。509ヤードに設定されたこのホールで、ドライバー、3番ウッドで会心の当たりを2度続け、グリーン手前の傾斜も利用して2オンに成功した。

「びっくりしました。あんなに飛ぶとは思ってなかった。ティショットを頑張ったら(2打目でグリーンの)近くまでいくかな、と。いいショットが打てた」。6メートルのイーグルトライは1メートルオーバーしたが、「イーグルパット以外は完璧でした(笑)」。5つ目のバーディを記録した。

18番や7番での姿に見られるように、この日は果敢に攻めた。「攻められるところは攻めてと思っていたし、上位がビッグスコアを出すのが分かっていたので。自分も狙っていかんとスコアは出ないと思っていた」。パー5だけでなく、左右に振られるピンに対してもデッドに狙っていくことができた。

距離が長いホールでは耐えて、短いホールでは攻めるメリハリのあるゴルフ。「もうちょっと寄せたい感じはあるけれど、短いホールでミスが少なかったから、ノンプレッシャーでいけた」と数多くのチャンスを生み出した。あとはこれを決め切り、この日2つあった“もったいない”ボギーを減らしていくことが大事になってくる。

5バーディ・2ボギーの「68」は26位タイ発進。「スタートダッシュはぼちぼち。とりあえずOKかな」と及第点を与えたが、伸ばしあいで団子状態になっていることから、暫定カットラインとはわずかに1打差だ。「あしたも伸ばさないと上位に食い込めない。凡ミスを減らせるように、攻められるところは攻めて、頑張りたい」。上だけを見て突き進む。(文・笠井あかり)

関連記事