予選落ちとなった石川遼 ラフからのショットに課題を残す「対応していかなくてはいけない」
<バンテリン東海クラシック 2日目◇29日◇三好カントリー倶楽部 西コース(愛知県)◇7300ヤード・パー71>
2週ぶりのツアー復帰となった石川遼は「72」とスコアを落とし、カットラインに1打及ばず、トータル3オーバーの71位タイで予選落ちとなった。喉の炎症により、10日間ほど、練習できなかったことを考えれば、ショット自体は悪くなかったが、ラフへの対応に課題を残した。
10、11番の連続ボギーを13、14番の連続バーディーで挽回して迎えた最終18番パー4、結果的には沈めていれば予選通過のパーパットはカップの右に逸れていった。2週前の「ANAオープン」から喉の痛みを訴え、先週の「パナソニックオープン」は欠場。今大会も練習日には会場に姿を見せず、ぶっつけ本番で試合に臨んだが、結果には結びつかなかった。
ただし、石川自身は体調を言い訳にはせず「試合でやるべきことは分かっていたので、それは割とできた方。短いパットを外して流れをつかめなかった」。フェアウェイが狭く、思うようにフェアウェイはとらえられなかったが「想定内のミスだった」とティショットについては及第点を与えた。
問題は想定していたはずのラフに行ってからのプレー。「アップライトなスイングをしていたころはラフからも打ちやすかったのですけど、プレーンも変わって、どれぐらいフライヤーするのかとか、その辺りの感覚が合わなくなっている。ティショットやフェアウェイからはイメージが出るようになっているので、それはいい傾向なのですけどね」。ラフからのショットについては「この秋から対応していかなくてはいけない」と今後の課題と認識している。
それよりも、今は体調を戻すことだろう。のどの痛みや咳以外は「食欲もあるし、熱も出なかったので体調は良かった」としたものの、体が温まると咳が出るため練習はできていなかった。「思った以上に回復に時間がかかったので、しっかり治さないとダメだと思う。いい状態で来週を迎えられるようにしたい」。まずはしっかりと練習ができるコンディションでなければ、上位で戦うのは厳しいだろう。
直近の目標である日本開催の米ツアー「ZOZOチャンピオンシップ」(10月19日~)の出場には次戦からの2試合で賞金ランクを現在の12位から8位以内に上げることが必要。残された時間は少ないが、この週末は体調回復に努めるしかない。(文・田中宏治)
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