レアル・ソシエダでの過密日程が待ち受ける久保建英、トルコ戦スタメンならコンディション面で不安も
久保建英(写真:なかしまだいすけ/アフロ)
ドイツ代表に完勝した日本代表は、9月12日にトルコ代表と国際親善試合を行う。
フリック監督の解任に繋がった大勝は日本のレベルアップを証明するものとなったが、気がかりな面もある。
それが久保建英のコンディションだ。
トルコ戦のスタメン濃厚な久保にはレアル・ソシエダでの過密日程が待っている
「正直がっかり」
久保は正直な心情を漏らしたが、今後のスケジュールを考慮しても厳しくなったといえるだろう。
トルコ戦はドイツ戦から中2日で行われるため、ドイツ戦で74分間出場した伊東純也は間違いなくベンチスタートとなる。
そのため、トルコ戦では久保を右WGのスタメンで起用する可能性が高い。
右WGで堂安律をスタメン起用するのであれば、久保はトップ下でのスタメン出場となるだろう。
久保としては納得のいかないこの序列を覆すために全力でこの試合に臨むはずだが、その気負いがマイナスに作用する可能性もある。
トルコ戦終了後、日本代表の欧州遠征は終了し各選手所属クラブへと戻ることになるが、久保の所属するソシエダは今後「超過密日程」が待ち構えているのだ。
9月17日 レアル・マドリード戦(ラ・リーガ)
9月20日 インテル(CL)
9月24日 ヘタフェ(ラ・リーガ)
9月27日 バレンシア(ラ・リーガ)
9月30日 ビルバオ(ラ・リーガ)
10月3日 ザルツブルグ(CL)
10月8日 アトレティコ・マドリード(ラ・リーガ)
10月13日 カナダ(日本代表)
10月17日 チュニジア(日本代表)
10月22日 マジョルカ(ラ・リーガ)
10月24日 ベンフィカ(CL)
10月29日 バリェカノ(ラ・リーガ)
このように、1ヶ月半で12試合をこなさなければならない。
10月の日本代表の試合においては、日本国内での国際親善試合となるため、長距離移動というリスクもある。
つまり、今回のトルコ戦でスタメン出場し、後半途中まで出場してしまうと、コンディションを崩す可能性が非常に高いのだ。
17日に行われるラ・リーガ出場を回避(もしくは途中出場)する選択もあるが、久保はすでにソシエダのエースであり相手はメガクラブであるレアル・マドリードゆえに、アルグアシル監督は久保をスタメンで起用するだろう。
対して伊東純也は9月17日にブレスト戦、26日にリール戦、10月1日にリヨン戦と日程的にはかなり余裕がある。
こうしたスケジュールを考慮すれば、ドイツ戦のスタメンを久保にしてトルコ戦のスタメンを伊東にするといった選択肢でも良かったのではないかとも思えてくる。
久保のトルコ戦での活躍を期待しながらも、今後の過密日程に不安がよぎる試合となりそうだ。
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