渋野日向子、西村優菜、勝みなみのアジア参戦は? 古江彩佳は国内3戦へ
米国女子ツアーがいよいよ終盤戦に入ってきた。今週開催の「クローガー・クイーンシティ選手権」を終えると1週空いて欧米対抗戦の「ソルハイムカップ」がスペインで行われ、アーカンソー、テキサス戦、そして舞台はアジア4連戦へと向かう。
アジアシリーズ4戦は出場人数が減るため、年間ポイントランキングで上位に位置する選手のみが出場。7位の古江彩佳、15位の笹生優花、18位の畑岡奈紗はすでに出場権を得ている状況だが、そのほかの日本勢にとっては今週が正念場となる。
アジアシリーズを締めくくる「TOTOジャパンクラシック」はクローガー終了時のランキング43位までが出場権を得る。現在ランキング72位の渋野日向子は「母国開催の大会なので、なんとか頑張りたい」と逆転に挑む。同77位の勝みなみ、同81位の西村優菜はともに、カナダ、ポートランドと2戦連続で予選落ちを喫し、今週がまさに山場。アジアシリーズへの出場のみならず、来季のシードを得る80位以内もかかる試合が続く。
今年は中国大会が4年ぶりに開催。その後韓国、そしてマレーシアの新規大会、TOTOと続く。中国は入国VISAの取得が煩雑のため、どれくらいの選手が出場するかは不透明。畑岡、渋野、勝、西村らは出場に向けてすでに申請手続き中のようだ。マレーシアは新規開催のため詳細はまだはっきりとはしない。昨年も行われた韓国を例に取ればランキング上位で出られたのは68人。地元推薦枠などの数は正式には決まっていないため未定ではあるが、65位以上なら高確率で出場できそう。
とはいえ、アジアシリーズは移動も大変なため、例年上位陣が出場を見送る傾向にある。今年はさらにTOTOの翌週大会がアニカ・ソレンスタム(スウェーデン)のホスト大会で賞金額もアップ。そしてその翌週には年間女王を決める「CMEグループ・ツアー選手権」とビッグトーナメントが続くため、アジアシリーズを見送る選手も出てきそうだ。
そう考えれば、ランキング70、80位台でも出場ができる可能性は高いが、昨年まではコロナ禍のため選手も移動を避けた面もあり、今年はより活発になる可能性もある。いずれにせよ、今週が終わった段階で少しでもランキング上位に入ることが大前提となる。
また、アジアシリーズの初戦となる中国戦をスキップするのは古江。先週の「ポートランドクラシック」を終えて一時帰国。このあと、次週の国内戦「住友生命Vitalityレディス 東海クラシック」に出場し、その後は「日本女子オープン」、所属先主催で2連覇中、通算3勝を飾っている「富士通レディース」に出場し、韓国からアジアシリーズに参戦。年間女王を目指す。
佳境を迎える米国女子ツアー。日本勢の活躍とランクアップに期待がかかるが、まずは今週のクローガーの結果に注目が集まる。(文・高桑均)
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