「ベストじゃね? なんでだろう(笑)」木下彩は自己最高5位フィニッシュ
<ゴルフ5レディス 最終日◇3日◇ゴルフ5カントリー美唄コース(北海道)◇6472ヤード・パー72>
最終日最終組のひとつ前でプレーしたプロ6年目の“黄金世代”木下彩。惜しくも逆転優勝は叶わなかったが、トータル7アンダーをマークして、自己最高位の5位タイで3日間を終えた。
3打差を追いかける立場だったが、いきなりピンチが訪れた。右サイドに池が構える2番パー5でセカンドを池に入れたが、処置後の4打目もウッドを持たされた。それでもそこから手前3メートルにつけて決め切りガッツパー。続く3番パー3はティショットが右バンカーにつかまり、寄せきれずボギーとした。
「なんとか、っていう出だしでしたね。きのうからアイアンが左に引っかかっていて、逆にきょうは右に出ていた。『ああ~』と思いながら」というガマンの滑り出しだったが、4番では低いドロー球で3メートルにつけてバウンスバックに成功。8番でも1つ伸ばし、「だんだんやるうちに慣れてきて、後半はだいぶ良くなってきた」とチャンスを演出した。
この日のパーオン率は88.8%で、後半はすべてパーオンに成功。ただ、そのうちバーディを獲ったのが14番の1つだけだったことが悔しい。「入ったと思ったパットも最後ピッて曲がっちゃった。スパイクマークとかもあったし、まあ仕方ない…。もう1個は(バーディが)欲しかった」とサンデーバックナインを残念そうに振り返る。
それでも、「70」でプレーして手にした5位は今季初のトップ10のみならず、ツアー自己ベストの順位。「あれ、5位ってベストじゃね? って思いながら。あまり良くないなかでなんでだろうって感じですけど(笑)」と首をかしげながらも、少しうれしそうに笑う。
今週はいよいよ国内メジャー「日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯」(長崎県・パサージュ琴海アイランドGC)。リンクスコースとあって、風が大好きと公言する“あやたん”にしては絶好の舞台。「木がなければいいんですけど(笑)。きょうも風がある方がちょっとイメージは良くなりましたね」。持ち味を発揮して上位争いに絡み、初優勝をつかみとりたい。(文・笠井あかり)
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