未曾有の山火事が起きたハワイ・マウイ島での開幕戦 「もし歓迎されるなら100%開催したい」ラーム、シャウフェレ、モリカワらが支援
来季は11年ぶりに1月始まりとなるPGAツアー。その開幕戦となる「ザ・セントリー」は1月4日から開催される。コースは1999年から1月第1戦を飾ってきたカパルア・リゾート プランテーションC。ハワイ・マウイ島で、8日未明に起きた大規模な山火事で甚大な被害を受けたラハイナの街からわずか北に16キロ、20分も離れていない場所に位置する。22日の時点で115人の死亡が確認され、今も行方が分からない人は1000人を超えている。
カパルアには被害は及ばなかったが22日の公式会見で「もし開催が許されるなか、もし歓迎されるなら、開催するためにあらゆる努力をする」とモナハン会長。
これまで前年度のツアー勝者だけが出場できる大会だったが、来季はツアー勝者に加え22-23年シーズンのフェデックスカップ・ポイント50位までが参戦可、来季の“格上げ大会”の1番手となる。
2022年大会覇者のジョン・ラーム(スペイン)は「もし行くことができてプレーができるのならば、大会を通じてコミュニティをできる限り助けたい」と支援を誓っている。
ただし現時点では確定できないこともあり、モナハン会長は「バックアッププランを立てることを検討中」であるとした。
祖父がラハイナの街で生まれたというコリン・モリカワ(米国)はプレーオフの3試合でバーディを奪うごとに1000ドルの寄付を発表。また2019年大会覇者のザンダー・シャウフェレ(米国)はハワイ最大のマカダミアカンパニーのハワイアンホスト・グループと協力して支援基金を設立。両者は10万ドル(約1450万円)の支援とともに40万ドル(約5800万円)の基金を目指すとした。(文・武川玲子=米国在住)
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