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英→日から「戻ってきた」北米 勝みなみが感じた今の“ホーム”感

カナダ大会へ参戦する勝みなみ。疲れを感じさせない笑顔を見せた(撮影:ALBA)

<CPKC女子オープン 事前情報◇22日◇ショーネシーG&CC(カナダ)◇6685ヤード・パー72>

6月末に始まった米国内でのメジャーシーズンから欧州連戦へと飛び、2週前の「AIG女子オープン」(全英)後に一時帰国し、国内ツアーに参戦した勝みなみ。「先週の疲れというのはありますね」というなか、再び主戦場の米ツアーに戻り、あらためて“ホーム”感を味わっている。

「こっちで何カ月もやってから日本に行くと、(日米ツアーの)違いが見えてくる。どちらも良さがあるんですけど、こっちで戦うと決めたぶん、ホームみたいな感じはあります」。米ツアーメンバーとしての意識がますます芽生えてきているなかで、いよいよ勝負の後半戦に突入していく。

ここからはあいだに欧米対抗戦の「ソルハイムカップ」をはさみ、北米5戦。今週のカナダが終われば、米国での4試合ののちに、舞台はアジアへ移る。出場人数が絞られるアジアシリーズに参戦するためには、現在71位のポイントランキングを大幅に挙げる必要がある。一つの目安が50位内と言われるなかで、今週からの3連戦で浮上を目指す。

来年の出場権を得るためには同80位以内に入る必要があるが、そこに向けての意識を持ちながら、上位進出を意識する。「結果は気にしたくないけど、気にしてしまう状況にいるので」と、ここまで来れば内容と同時に結果を求めることも重要。「調子自体も悪いかと言われればそうでもないし、いいかと言われればそこまで良くない」と、勝いわく「微妙なところ」だという。

「良くしていくためには試合で試していくのが一番だけど、ずっと試すだけでもいけないし、すごく複雑な気持ち」と揺れ動く心の内を明かす。それでも「いつか絶対にいい日が来るし、シーズンずっと悪いということはないと思うので、チャンスをつかみたい」と自分を信じる戦いに入っていく。

全英では予選ラウンドを終えて2位につけながら、最終的には21位と優勝争いには絡めなかった。だが、上り調子を実感するまでにはあと一歩というところまで来ている。あとは「どこか良くなればどこか悪くなる」とかみ合わせの問題。ショットとパットがバチッとかみ合ったときに、いかに結果を出せるかがカギを握る。

「ちゃんとシードも取れば、今年の経験が来年さらに生きてくると思う」。思うような結果を出せずに苦しんだルーキーイヤー。苦しい時期の後にはいいことが待っていると信じて、シーズンのバックナインに入っていく。(文・高桑均)

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