「女子バレー日本代表」世界選手権でメダル逃がすも未来は明るい!五輪のメダル獲得も現実的な目標に

写真:AP/アフロ

和田由紀子(写真:AP/アフロ)
9月7日、バレーボール女子世界選手権3位決定戦「日本代表対ブラジル代表」の一戦が行われ、「2-3」でブラジル代表が勝利した。

この結果、日本代表は4位となり15年ぶりのメダル獲得を逃がす結果となった。

しかし、新エースの佐藤淑乃がチーム最多となる34得点を挙げる大活躍で世界ランキング2位のブラジル代表と互角の戦いを見せるなど、今後に向けて希望の抱かせる大会となった。

石川真佑と和田由紀子、佐藤淑乃のトリプルエース誕生で五輪メダルも狙える戦力に

ブラジル代表との試合は紙一重の勝負だったが、現段階でまだ五輪でメダルを獲得できる実力はないということなのかもしれない。

しかし、チームとしての未来は限りなく明るい。

前回大会銀メダルであり世界ランキング2位の強豪ブラジル代表相手に2度のマッチポイントを奪うなど五輪メダル級の強さを披露した女子日本代表だが、特筆すべきは「得点を奪えるエースが3人出現した」という事実だろう。

相手国の高さや力強さに対してしぶとく拾う粘り強いプレーで対抗するだけでなく、強烈サーブやアタックなどの連続得点で一気に流れを引き寄せる「強さ」も感じられた。

準々決勝のオランダ戦では石川真佑(25)が25得点、和田由紀子(23)が27得点と爆発。

この日のブラジル戦でも佐藤淑乃(23)が34得点を奪っており、得点を量産できるエースが3人いる状態となった。

3者ともまだ成長の余地を残しており、来年8月に行われるアジア選手権にはさらにレベルの高い日本代表が見られるはずだ。

アジア選手権を優勝すれば2028ロス五輪の出場権獲得となるため、今回の世界選手権の敗戦を教訓に残り11ヶ月でチーム力を高めたいところだ。

ロス五輪では3人のエースとも全盛期を迎える。

今後センターのポジションで覚醒する選手が出現すれば、イタリア代表やブラジル代表、ポーランド代表、トルコ代表、アメリカ代表、中国代表といった世界ランキング上位の国を圧倒するような試合が五輪本番で見られる可能性もあるはずだ。

再び強い女子バレー日本代表の時代が到来となるのか、これからのチームとしての成長に期待だ。