「バレーボール女子世界選手権」頼れる主将石川真佑の活躍などでオランダ破り15年ぶりのメダルに王手

石川真佑(写真:長田洋平/アフロスポーツ)

石川真佑(写真:長田洋平/アフロスポーツ)
9月3日、2025女子バレーボール世界選手権準々決勝「日本対オランダ」の一戦が行われ、3-2(20-25、25-20、22-25、25-22、15-12)で日本代表が勝利した。

この勝利により日本は準決勝進出を決め、アメリカ対トルコの勝者と9月6日に対戦することになる。

勝負強さが光った主将の石川真佑や和田由紀子

決勝トーナメント1回戦で前回大会優勝のセルビアに勝利しているオランダ(世界ランキング8位)は強敵だった。

平均身長188.3㎝という高さを活かしたブロックは驚異で、第1セットは常にオランダにリードされる展開で20-25とセットを落とした。

第2セットは世界ランキング4位の日本が主導権を握る。

序盤は競った展開となったが、宮部藍梨や和田由紀子、石川真佑など8連続得点で一気にリードを広げ25-20でものにした。

第3セットも実力伯仲で接戦となるが22-25でオランダが奪い日本は後がなくなる。

続く第4セットも一進一退の攻防が続く。

日本は石川真佑や佐藤淑乃のスパイク、宮部藍梨のサービスエースなど25-23と接戦をものにしセットカウントを2-2に戻すことに成功する。

運命の第5セットはオランダに3点先取される苦しい立ち上がりとなったが、和田由紀子と石川真佑のスパイクなどで食らいつき、そして逆転していく。

最後は主将の石川が決め切り、日本は激闘を制した。

女子日本代表は2010年に32年ぶりとなる銅メダルを獲得したが、それ以降はメダルに手が届いていない。

当時は木村沙織や栗原恵、竹下佳江、荒木絵里香、山本愛などスター揃いで人気も凄まじかったが、今回の2025世界バレー女子日本代表も戦力でいえば負けていない。

特にスコアラーとなる石川真佑と和田由紀子の得点力は世界トップクラスで、オランダ戦でも石川が25得点、和田が27得点と素晴らしい結果を残した。

準決勝の相手も世界ランキング5位のトルコもしくは世界ランキング6位のアメリカとなるため、一瞬でも気を抜けば一気に流れを掴まれてしまうだろう。

オランダ戦のように粘り強くボールを拾い、石川と和田が決め切っていくバレーでぜひとも決勝に進出してもらいたいものだ。