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無事避難したヤストレムスカが悲痛な体験を告白。ウクライナに残った父親からは「私たちのことは心配しないで」

無事フランスに到着したヤストレムスカだが、ウクライナ国内に残った両親、友人らの安否が心配でならないようだ。(C)Getty Images
緊迫した事態が続くロシアのウクライナ侵攻。スポーツ界からも続々と抗議の声が上がっているが、現地の悲惨な状況を目の当たりにしたアスリートのひとりに、女子テニスでツアー通算3勝のダヤナ・ヤストレムスカ(ウクライナ/世界ランク128位)がいる。

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現地2月25日に更新したインスタグラムで、祖国に残る両親と別れ、国外避難すると報告したウクライナ期待の21歳。その動画には、15歳の妹・イバンナが父親と涙ながらにハグをする姿、船から両親と手を振り合う様子が収められていた。そして今回は、その体験を米放送局『ESPN』のオンライン取材で明かしている。

ロシアが本格的な軍事攻撃を開始した24日の朝、家族とオデッサの自宅にいたヤストレムスカは、爆撃の音で目を覚ました。それから地下駐車場で2晩過ごしたが、事態が収まる様子はなく、父親から「お前たちをここから連れ出さなければならない」と言われたという。
それからイズマイルまで車移動し、両親と別れる際には、再び父親から「この戦争がどのように終わるかはわからないけれど、お前たちは互いを大切にし、夢へ向かって努力し、新しい人生を築き、いつも一緒にいること。私たちのことは心配しないで、きっとうまくいくから」と送り出されたとのことだ。

現在は無事フランスに到着したヤストレムスカだが、母国が爆撃を受けてから「これは映画なのか、それとも現実なのか?」と何度も思ったと話している。さらに、自身が置かれている状況に「とてつもなく怖い」と心境を明かしており、「こんな殺し合いは必要ない」と語った。

また、今週はワイルドカード(主催者推薦)で『リヨン・オープン』に出場予定だが、以降のスケジュールは「全くわからない」としており、「私は妹のことを考えなければならない。両親や友達、国のみんなのことが心配」と不安が隠し切れない様子だ。

構成●THE DIGEST編集部

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