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豪州追放のジョコビッチが母国セルビア大統領と会談!「あなたのサポートに感謝の気持ちでいっぱいです」<SMASH>

全豪オープン目前にして国外退去となったジョコビッチが母国大統領(写真右)のサポートに対して感謝を気持ちを伝えた。(C)Getty Images
 現地時間2月3日、オーストラリア入国問題で世間をざわつかせた男子テニスのノバク・ジョコビッチ(セルビア/世界1位)が、母国セルビアのアレクサンデル・ブチッチ大統領と会談した。

 例外措置によるワクチン接種の免除と全豪オープンへの出場が認められ、1月5日にオーストラリアに到着したジョコビッチ。ところが書類の不備を理由に入国ビザが取り消され、同選手の弁護団が異議申し立てを行なう事態に発展。

 その後、ジョコビッチは豪連邦裁判所から1度は入国を認められたが、1月14日に行なわれた最終審理で敗訴。これにより強制送還が決定し、3連覇中だった全豪オープンへの出場も諦めざるを得なくなった。

 このほどオーストラリアからの国外退去を余儀なくされて以来初めてとなる公の場に姿を現したテニス界のスーパースター。イタリアのテニス専門メディア『UBITENNIS』は、ジョコビッチが一連の騒動で自身を支援してくれたブチッチ大統領やセルビア国民に対して送った言葉を伝えた。

「本日、私はセルビアの国民としてオーストラリアでの不幸な出来事が起こっていた間、全ての機関とあなた(ブチッチ大統領)のサポートへの謝意を述べるために、あなたにお会いしたかったのです。あなたが私のために立ち上がり、自らの名誉を傷つけてしまうような状況に身を置いてくれたことに、私は感謝の気持ちでいっぱいです」
 「私は一人で拘束されていましたが、孤独を感じることはありませんでした。家族や友人、セルビア人全体のサポートがありました。世界中の多くの善意ある人々が、個人的にも公的にも、私がオーストラリアで過ごしやすくなるよう働きかけてくれました。私はそのことをずっと覚えていますし、私のセルビア人とのつながりとみなさんへの気持ちは日に日に強くなっています」

 また、『UBITENNIS』によると、ジョコビッチは会談のなかで「この7~10日の間に、オーストラリアで起こった全てのことについて、より詳細に説明するつもりです」とも述べたという。だが、具体的にどのような形でコメントを発表するのかについては明らかにしなかった。

 現段階で2月21日から始まる「ドバイ選手権」(アラブ首長国連邦・ドバイ/ハードコート/ATP500)にエントリーしているジョコビッチ。同国ではスポーツ選手に事前のワクチン接種を義務づけていないため、問題なく入国を許可される見込みだ。

文●中村光佑

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