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「生活が楽になるはずだ」恩師ベッカーはジョコビッチにワクチン接種を推奨。オーストラリア退去について「嫌な予感がしていた」

恩師のベッカー(左)が、ジョコビッチ(右)の入国ビザ取り消し騒動について見解を述べた。(C)Getty Images
 現地時間1月16日に行なわれた最終審理で敗訴となり、全豪オープン欠場となったノバク・ジョコビッチ(セルビア/世界ランク1位)について、2013年から16年の約3年間にわたって指導者として関わったボリス・ベッカー氏(ドイツ)が見解を述べている。欧州衛星放送局『Eurosport』が17日、その内容を報じた。

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 まず、国外退去のニュースを受けたベッカー氏は、「嫌な予感がしていたんだ」と話し始めると、オーストラリア政府の対応について「長い間、最もホスピタリティにあふれた国のひとつであっただけに、何だか悲しい気がしている」と言及。大会出場が叶わなかった愛弟子の胸中を問われると、次のように話している。
 「全豪オープンは彼の大好きなトーナメントだし、これまで9度も優勝している。21の記録(男子シングルス史上最多のグランドスラムタイトル)を破ろうと強く望んでいたんだ。そんな彼にとって、メルボルンでプレーすること以上に大きなチャンスはなかった。それが奪われてしまったんだから、心の底では相当悔しい思いをしていると思うよ」

 また、ワクチン接種の是非については「究極の問題」と前置きしたうえで、「もし予防接種を受ければ、彼にとって生活は楽になるはずだ」ともコメント。さらに、ジョコビッチがワクチンに懐疑的な見解を示してきたことを踏まえつつ、現在置かれている苦境から脱するには「予防接種を受けることが一番簡単だろう」と語った。

 今回の騒動によってジョコビッチは、自己最多4連覇の夢が消えただけでなく、オーストラリアへの入国が3年間禁じられ、今後も出場できない可能性が浮上している。これからのキャリアへ大きなダメージを負うかもしれない絶対王者だが、はたしてどのような動きを見せるのだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

【動画】オーストラリア“退去”からドバイに到着したジョコビッチの様子

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