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完全復活間近!マリーが2019年以来のツアー決勝に進出「1年かけて大きな進歩があった」と手応え<SMASH>

臀部のケガから復活し、2年3か月ぶりのツアー決勝に進んだマリー。「47回目の優勝を目指す」と自信も蘇っている。(C)Getty Images
現在開催中の男子テニスツアー「シドニー・テニス・クラシック」(1月10日~15日/オーストラリア・シドニー/ハードコート/ATP250)は現地1月14日にシングルス準決勝を実施。元世界王者のアンディ・マリー(イギリス/現135位)が第4シードのライリー・オペルカ(アメリカ/同25位)を6−7(6)、6−4、6−4の逆転で下し、決勝へ駒を進めた。

今大会にワイルドカード(主催者推薦)で出場しているマリーはこの試合、序盤からオペルカの強烈なサービスとストロークに苦戦を強いられ、タイブレークの接戦の末に第1セットを落としてしまう。

それでも第2セットに入るとマリーはオペルカを左右に揺さぶってミスを誘い、第3ゲームでこの日初のブレークに成功。そのままセットオールに持ち込むと、迎えたファイナルセットでは第9ゲームで値千金のブレークを奪い、2時間24分の激戦を制した。

マリーのツアー決勝進出は2019年10月のアントワープ大会(ベルギー/ATP250)で優勝して以来、約2年3か月ぶりのことだ。試合後のインタビューでは「第1セットを落としてしまったが、あのような強烈なサービスを打つ選手とは簡単なことじゃないね」と振り返りながらも、「僕は(諦めずに)戦い続けて、何とか勝つことができたんだ」と勝因を語った。
続けて「この1週間は、僕にとって素晴らしい1週間だった。1年かけてやってきたことに、大きな進歩があったよ。試合を重ねるごとに、より良いプレーができるようになっている」とコメント。2022年シーズンの開幕戦となった前週のメルボルン大会(オーストラリア・メルボルン/ATP250)では初戦敗退を喫したマリーだったが、ここにきてようやく自身のパフォーマンスに手応えをつかみ始めているという。

そして最後には決勝戦へ向け、「明日は(ツアー通算)47回目の優勝を目指すよ」と意気込みを語った。

その決勝では昨年の全豪オープンで予選からベスト4進出という快挙を果たしたアスラン・カラチェフ(ロシア/20位)と対戦するマリー。強力なストロークを武器とする相手で厳しい戦いが予想されるが、ぜひとも久々に優勝トロフィーを掲げる姿を見せてもらいたい。

文●中村光佑

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