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「準備が整っていない」負傷離脱中のティームがエキジビションを辞退!「コートに立つのはフォアが100%だと感じている時だけ」<SMASH>

1月からの戦線復帰を視野に準備を進めるティームだが、12月16日開幕のエキジビションには間に合わなかった。(C)Getty Images
 今年6月のマヨルカ選手権で右手首を負傷し、8月半ばに2021年シーズンの終了を表明した男子テニス世界ランク15位のドミニク・ティーム(オーストリア)。現地12月16日に開幕したエキジビジョンマッチ「ムバダラ・ワールド・テニス・チャンピオンシップ」(アラブ首長国連邦・アブダビ/ハードコート)での復帰を予定していたものの、「まだ準備が整っていない」という理由で出場の辞退を発表した。

 残念ながら今回も復帰が先送りになってしまった28歳のティームは、英スポーツメディア『sky sports』のインタビューで「トレーニングは遅れているんだ。フォアハンドが100%の状態であることが必要だが、まだそこまでには至っていないと感じている。僕がコートに立つのはフォアハンドが100%だと感じている時だけで、現時点では80%だ」と現状を明かした。
  その一方で「全てのプロセスは計画通りに進んでいる。手首の痛みもない」と順調な回復ぶりをアピール。さらに、現段階でエントリーしている1月1日開幕の「ATPカップ」(オーストラリア・シドニー/国別対抗戦/ハードコート)については、「その大会には出られると思うよ。それ(ATPカップに出ること)は間違いなく目標だよ」と出場の意向を示している。

 ノバク・ジョコビッチ(セルビア/1位)、ラファエル・ナダル(スペイン/6位)、ロジャー・フェデラー(スイス/16位)の「ビッグ3」全員から5勝以上を挙げるなど、類まれなるポテンシャルでファンを魅了してきたティーム。手首のケガは長引きやすい傾向があるだけに決して無理はしてほしくないところだが、一日も早くコートに戻ってくることを祈るばかりだ。

文●中村光佑

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