范思琦(ファンシチ)の使用用具・大会成績・プロフィール

今回は、ジュニア年代から中国代表として活躍し、近年では世界ランキングもグングン上げている范思琦(ファンシチ・中国)について紹介します。プロフィール、使用用具、プレースタイルなどの基本的な情報から、国際大会での戦績についても詳しく紹介します。

范思琦とは

范思琦はジュニア年代から中国代表として活躍してきた選手で、2013年のアジアジュニア選手権では日本の平野美宇とも対戦しました。

層の厚い中国代表の中ではなかなかとびぬけた結果を残すことができずにいましたが、近年は数多くの国際大会で優勝に輝き、世界ランキングもグングンと伸ばしてきています。

范思琦のプロフィール

范思琦(ファンシチ)は1998年2月28日生まれの25歳(2023年6月現在)で、中国の遼寧省出身です。

幼いころに、「運動をしてほしい」と考えていた両親に連れられて体操教室に連れていかれるも、すぐに飽きてしまい、隣の部屋で行われていた卓球教室に参加したことがきっかけで卓球を始めました。その後、両親のサポートを受けながら、山東鲁能卓球倶楽部に入り、プロ選手を目指して練習に打ち込むようになりました。

過酷な練習を経てメキメキと実力を伸ばしていった范思琦は、10代半ばから国際大会にも出場するようになり、2014年にはアルゼンチンオープンの女子シングルスで準優勝を果たしました。その後、16歳の若さで国家チームの二軍入りを果たすと、2015年には山東鲁能から中国超級リーグに参戦。国際大会では2016年の北朝鮮オープン、2018年のナイジェリアオープンでベスト4に輝くなど、国内外の大会で結果を残していきます。

そして、2019年には国家チームの一軍入りを果たし、同年12月には世界ランキングで自身初の2桁台を獲得。ここから一気に頭角を現していくと思われましたが、2020年に新型コロナウイルスの影響で国際大会への出場ができなくなり、不本意ながら国際大会から遠ざかることとなってしまいます。2021年には中国超級リーグでプレーをするも、2022年のWTTコンテンダーマスカットまで国際大会への出場はありませんでした。

それでも、国際大会復帰戦となった2022年のWTTコンテンダーマスカットでは、決勝で蒯曼(クアイマン・中国)に敗れはしたものの準優勝に輝き、健在ぶりをアピールします。そして、その約2週間後に開催されたWTTコンテンダードーハでは張瑞(ジャンルイ・中国)を決勝で下し、WTT大会シングルス初優勝を飾ります。

この優勝で勢いに乗った范思琦は、その後の大会でも勝利を重ね、2023年のWTTコンテンダードーハでも優勝。さらには、同年のWTTコンテンダーダーバンでも優勝を飾り、世界ランキングも自身初となる10位台にまで上昇させました。

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