
10月1日、京都聖カタリナ高等学校(京都府南丹市)で、女子プロ卓球チーム「京都カグヤライズ」代表の池袋晴彦氏による特別授業が行われた。
授業は普通科2年生を対象とした「総合的な探究の時間」で実施。社会との接点が少ない高校生に対し、プロスポーツの現場で活躍する人物の話を通じて、自身のキャリアについて考えるきっかけを提供することを目的に企画された。
また、本授業は公開授業として開催されたため、地元大学や高校、企業など多方面から見学者が訪れた。
授業では、京都カグヤライズ設立の経緯から始まり、PCを用いた試合映像の分析、回転やラバーの違いがボールに与える影響を体感する競技体験、そしてチームが実際に用いるモチベーション向上のための映像視聴など、多彩なプログラムが展開された。
特に、生徒たちが興味を示したのは「戦術分析」や「勝ちパターンの可視化」といった内容。
これまで観客としてしか関わることのなかったスポーツの裏側に迫る体験に、教室は終始熱気に包まれていた。
授業の終盤には、「もしあなたが企業の社長なら、京都カグヤライズにいくら出資するか?」という実践的な課題が提示され、グループごとのディスカッションが行われた。出資による効果やリターンについて真剣に考える姿が見られ、生徒たちはプロスポーツチームの運営に必要な視点を学んだ様子であった。
池袋代表は、プロスポーツを職業とする上での苦労や喜び、地域とのつながりを重視した運営方針についても語り、将来スポーツ関連の仕事を目指す生徒にとっては、現場の最前線に立つ人物から直接話を聞く貴重な機会となった。
教育と地域、そしてスポーツを結ぶ今回の取り組みは、今後のキャリア教育の新たなモデルとして期待される。
文:ラリーズ編集部
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