予選から出場の濵田一輝が16強入り 宇田幸矢、松島輝空はベスト8【卓球・WTTチャイナスマッシュ2025トピックス5選】

<卓球・WTTチャイナスマッシュ2025 日程:2025年9月25日〜10月5日 場所:北京(中国)>

9月25日〜10月5日にかけて中国の北京にてWTTチャイナスマッシュ2025(以下、チャイナスマッシュ)が行われ、全種目で優勝者が決まった。

本記事では、チャイナスマッシュで話題となったトピックスを5つ紹介する。

濵田一輝がベスト16進出

WTTスマッシュ初出場となった濵田一輝(早稲田大)が男子シングルスで躍進を見せた。予選トーナメントを2度のフルゲームの末に突破すると、本戦1回戦ではビトル・イシイ(ブラジル)を3-1で撃破。続く2回戦では韓国の呉晙誠(オジュンソン)をフルゲームの激闘で下し、堂々のベスト16入りを果たした。

今大会を「人生を変えられる大会」と語っていた濵田は、7日発表の最新世界ランキングで自己最高の51位に浮上。今後の成長に大きな期待がかかる。

宇田幸矢が林昀儒とモーレゴード倒して8強入り

同じく男子シングルスでは宇田幸矢(協和キリン)が存在感を示した。2回戦でチャイニーズタイペイのエース・林昀儒(リンユンジュ)をフルゲームの末に撃破し、3回戦ではパリ五輪銀メダリストのトルルス・モーレゴード(スウェーデン)をゲームカウント3-1で下してベスト8入りを果たした。

宇田は2022年のシンガポールスマッシュ以来となるグランドスマッシュ上位進出を果たし、最新の世界ランキングでは26位と日本勢4番手に浮上。先月のWTTフィーダーカッパドキアⅡでの優勝に続き、国際大会で出色の活躍を見せた。

松島輝空は梁靖崑撃破でベスト8入り

松島輝空(木下グループ)は、男子シングルス本戦で薛飛(シュフェイ・中国)、パトリック・フランチスカ(ドイツ)を破り、3回戦では中国の梁靖崑(リャンジンクン)をフルゲームで撃破。ベスト8入りを果たすとともに、中国トップ選手(世界ランキング10位以内の中国選手)からの初勝利を記録した。

また、戸上隼輔(井村屋グループ)との男子ダブルスでは3位に輝くなど、充実の大会となった。

最新ランキングでは自己最高の16位を記録し、日本勢2番手に浮上している。

予選から出場の陳俊菘が快進撃

開催国・中国の陳俊菘(チェンジュンソン)は、バック面に表ソフトラバーを採用するサウスポー。今大会は予選を勝ち上がって本戦へ進出し、1回戦では張本智和(トヨタ自動車)を下すなど、3試合連続のフルゲーム勝利でベスト8入りを果たした。

これまでダブルスでの実績が目立っていた陳俊菘だが、グランドスマッシュという大舞台でシングルスでもその実力を存分に示した。

マテロワが国際大会引退

チェコ代表として長年にわたり国際舞台で活躍してきた35歳のハナ・マテロワが、今大会をもって国際大会からの引退を表明した。今大会は女子シングルスと女子ダブルスに出場し、パートナーのバラボラ・ヴァラディー(スロバキア)とともに女子ダブルスで1勝を挙げて、有終の美を飾った。

WTTチャイナスマッシュ2025最終結果

男子シングルス

第1位:王楚欽(ワンチューチン・中国)
第2位:フェリックス・ルブラン(フランス)
第3位:向鵬(シャンパン・中国)、林詩棟(リンシドン・中国)

女子シングルス

第1位:王曼昱(ワンマンユ・中国)
第2位:孫穎莎(スンイーシャ・中国)
第3位:陳幸同(チェンシントン・中国)、申裕斌(シンユビン・韓国)

男子ダブルス

第1位:王楚欽(ワンチューチン)/林詩棟(リンシドン・中国)
第2位:周啓豪(ジョウチーホウ)/陳俊菘(チェンジュンソン・中国)
第3位:戸上隼輔(井村屋グループ)/松島輝空(木下グループ)、黄友政(ファンユージェン)/温瑞博(ウェンルイボー・中国)

女子ダブルス

第1位:蒯曼(クアイマン)/王曼昱(ワンマンユ・中国)
第2位:早田ひな(日本生命)/朱芊曦(チュチョンヒ・韓国)
第3位:王暁彤(ワンシャオトン)/徐奕(シューイ・中国)、陳幸同(チェンシントン)/銭天一(チェンティエンイ・中国)

混合ダブルス

第1位:王楚欽(ワンチューチン)/孫穎莎(スンイーシャ・中国)
第2位:黄友政(ファンユージェン)/陳熠(チェンイー・中国)
第3位:ウーゴ・カルデラノ/ブルーナ・タカハシ(ブラジル)、袁励岑(ユエンリィツェン)/王芸迪(ワンイーディ・中国)

文:ラリーズ編集部