3年ぶりVに導いた野田学園・中川智之監督「3年生が期待に応えてくれた」<第56回全国中学校卓球大会>

<第56回全国中学校卓球大会 日時:8月22日~24日 場所:北九州市立総合体育館(福岡県)>

24日、福岡県北九州市立総合体育館にて第56回全国中学校卓球大会の全競技が終了し、各種目で優勝者が決まった。

男子団体では野田学園(山口)が決勝で中間東(福岡)をマッチカウント3-1で下し、3年ぶりの優勝を決めた。女子団体決勝では貝塚第二(大阪)が四天王寺(大阪)との大阪対決を制し、優勝を飾った。

試合後、野田学園中の中川智之監督と、貝塚第二中の岸田聡子監督に話を聞いた。

野田学園・中川智之監督コメント

試合を振り返って

高校が地元の山口でインターハイ優勝して良い流れを作ってくれたので、中学もその流れに乗れたのがすごく嬉しいことだなと思います。

準決勝は0-2スタートだったが

チームの主体は2年生ですが、この大会期間中に3年生の松山(侑聖)と小路(魁虎)の2人には「団体戦はお前らがキーマンだからな」という話はずっとしていました。

結局ダブルス(小路魁虎/齊藤仁悠ペア)は全勝で、特に小路が吠えまくって頑張ってくれたのが一番大きかったです。(ラストで勝利した)松山はずっと5番に置いていたのですが、「お前のことを信頼しているから5番に置く」という話をずっとしていたので、3年生が期待に応えてくれたのがこの団体の勝ちにつながったと思います。

決勝について

決勝はオーダーは特に変えていなくて、準決勝で負けた2人がそのまま1・2番だったのですが、「3年生が後半頑張ってくれるから思いっきりやってこい」と送り出しました。前半に1勝して(マッチカウント)1-1にできたのが、後半の良い流れにつながったと思います。

3年ぶりの優勝だが

団体戦の準決勝に残っている学校の中で、個人戦で(最終日まで)残っていたのがうちの大野(斗真)と今(瑠希也・中間東)くんだけだったので、団体戦を優勝できるかは四分六くらいかなと思っていました。

でも、大会が始まってみれば3年生が気合を入れてくれたおかげで優勝できたと思います。全員で掴んだ優勝かなと思います。

貝塚第二・岸田聡子監督コメント

試合を振り返って

写真:岸田聡子(貝塚第二)/撮影:ラリーズ編集部
写真:岸田聡子監督(貝塚第二)/撮影:ラリーズ編集部

シングルスもあるので毎年「優勝できるかな」と思って臨んでいる全中だったので、やっと優勝できてほっとしています。

決勝の四天王寺戦は接戦が予想されたが

香川(さくら子)がダブルスに専念して練習していて、伊藤(友杏)はエースなのでずっと1番で起用していて、中田(宇海)は渡邊(ひかり)さんと勝ったり負けたりだったのですが、コツコツ努力する選手だったので勝ってくれてよかったです。

(四天王寺には)今年の府大会で久々に勝っていたので、府大会が終わったときに全中が終わったような気分になってしまって近畿大会で負けてしまいました。なので選手たちと「全中でもう一回優勝しよう」と話しました。朝練をするなど、選手が頑張ってくれたと思います。

3年生は全中優勝という気持ちでやってきたなかで、個性がある選手が集まり、普段の成長が卓球につながっていると思います。

文:ラリーズ編集部