学び×競技×社会経験で「就職力や起業力を身につける」静岡産業大学卓球部が描く未来の姿

2025年4月に創部された静岡産業大学卓球部は、静岡学園中学校・高等学校と同法人のもとで活動する新しい卓球部である。

監督にはTリーグ・京都カグヤライズ監督も務める小林修平氏、アドバイザーには静岡学園卓球部総監督・寺島大祐氏、さらにコーチには明治大学卓球部出身の川村大貴氏を迎え、強力な指導体制でスタートした。

今回は創部からこれまでに活動してきたイベントの概要と、選手のコメントを紹介する。

静岡産業大学とは

大学には「経営学部」と「スポーツ科学部」があり、卓球部は藤枝キャンパスを拠点としている。磐田キャンパスの学生は藤枝での合同練習や磐田での自主練習を行い、日々切磋琢磨している。

特に経営学部の学生が多く、座学で経営を学びながら卓球の練習に励み、さらにイベントや地域活動に積極的に参加して幅広い経験を積んでいるのが特徴だ。

これからも勉強と卓球を中心に頑張りながら、Tリーグをはじめとした試合のイベントの手伝い、行政が関わるさまざまなイベント、卓球クラブでの指導バイトなどの経験など、他の大学では頻度が少ない経験を積むことで、就職力や起業力などを身につけられる。

静岡産業大学選手一覧

勝田光貴(岡崎工科高校出身)
山口陽向(静岡北高校出身)
岩崎拓巳(静岡大成高校出身)
大曽根雅斗(城南静岡高校出身)

5月18日(日):「わらびこまつり」企業対抗ピンポン運動会

写真:イベントの様子/提供:静岡産業大学
写真:イベントの様子/提供:静岡産業大学

5月18日、静岡市の藁科都市山村交流センター「わらびこ」で開催された「企業対抗ピンポン運動会」にて台の設置や競技準備、玉入れの補助など運営に携わった。

Tリーグ・静岡ジェードからは町飛鳥監督兼選手と山崎勇人が参加したイベントで、企業との連携や地元の卓球愛好家、卓球に触れたことのない人へのレッスンも行い、割れた卓球ボールのリサイクルボランティアを実施した。

写真:割れたボールの寄付の様子/提供:静岡産業大学
写真:割れたボールの寄付の様子/提供:静岡産業大学

勝田光貴選手コメント

このイベントを通して、いつもと違う卓球の魅力を再発見できました。出場者の企業の方達とコミュニケーションを取れたり、ジェードの選手のお手伝いをしたり、普段体験できないことができるイベントでした。

勝敗が決まるものではあるものの、笑顔で楽しめる卓球であったと思います。この先もこのようなイベントに参加していきたいと思います。

8月15日(金)静岡駅コンコースパブリックビューイング

写真:パブリックビューイングで解説する寺島大祐氏/提供:静岡産業大学
写真:パブリックビューイングで解説する寺島大祐氏/提供:静岡産業大学

8月15日、静岡駅パルシェで開催されたTリーグの静岡ジェードvs金沢ポート戦のパブリックビューイング。パルシェ1階コンコースでは抽選会&物販、パルシェ5階では物販・卓球体験、パルシェ屋上ビアガーデンではパブリックビューイングと静岡ジェード尽くしのイベントだ。

写真:イベントの様子/提供:静岡産業大学
写真:イベントの様子/提供:静岡産業大学

このイベントに静岡産業大学卓球部は運営側として参加した。

写真:イベントの様子/提供:静岡産業大学
写真:イベントの様子/提供:静岡産業大学

勝田光貴選手コメント

このイベントでは、少しでも手助けになればと思い、参加しました。長時間ではありましたが人との交流がたくさんあり、あっという間に時間が過ぎていきました。

イベントを通して、人を喜ばせる活動をこれからをしていきたいと感じました。

静岡産業大学卓球部が参加した大会に関する勝田光貴選手コメント

東海学生新人戦

東海新人戦は静岡産業大学として出場する初めての試合でした。当日、練習で周りを見てみると、どの学校もレベルが高く、圧倒されると同時に興奮し、「1回でも多く勝ちたい」とより思いました。

大会では3回戦で中シードの選手に負けてしまいましたが、大学の大会のレベルの高さを感じるともに、より高みを目指したいと感じました。

東海学生選手権

初戦から東海1部の強豪・中京学院大学の選手との対戦でした。結果は0-3での敗北で、一部校の壁の高さを身をもって体感しました。

「来年はさらに強くなって成果を出したい」と、強く決意しました。

中部日本選手権予選

社会人選手も多く参加する厳しい環境のなか、普段の練習試合を意識して取り組み、念願の予選突破を果たしました。

勝因は「応援の力」であり、仲間の存在の大きさを再確認しました。

中部日本選手権本戦

写真:同法人の静岡学園のバスに帯同/提供:静岡産業大学
写真:同法人の静岡学園のバスに帯同/提供:静岡産業大学

石川県で行われた本戦には同法人の静岡学園のバスに帯同し、全国上位の意識の高さを肌で感じながら試合に挑みました。

試合には敗れましたが、それ以上の価値を持ち帰ることができたと感じています。

今後の目標・課題

写真:練習試合の様子/提供:静岡産業大学
写真:練習試合の様子/提供:静岡産業大学

部員を増やしながら練習環境をさらに整備し、最終的には東海学生リーグ一部昇格を目指しています。また、Tリーグをはじめとした公式イベント運営、行政イベントへの参加、地域クラブでの指導など、他大学には少ない実践的な活動も継続していきます。

こんな学生に来てほしい

静岡産業大学卓球部の魅力は「卓球×実践的な経営」。

静岡ジェードとの交流をはじめ、競技力だけでなく社会性や就職力、起業力を養う機会が豊富です。

卓球と学びを両立しながら、社会と関わる活動に挑戦したい学生には、最適な環境だと思います。

文:ラリーズ編集部