伊藤美誠、決勝進出ならずも価値ある銅メダル獲得<世界卓球2025>

<ITTF世界卓球選手権2025ドーハ大会 日程:5月17~25日 場所:ドーハ(カタール)>

5月24日、世界卓球2025ドーハ大会は大会8日目を迎え、女子シングルス準決勝が行われた。

女子シングルス準決勝では、伊藤美誠(スターツ)が世界女王・孫穎莎(スンイーシャ・中国)と対戦。第1ゲームは中盤まで伊藤が孫穎莎に食らいつき、6-6まで競り合うも、主導権は孫穎莎が握り、連続ポイントで孫穎莎がゲームを先取する。

第2ゲームは、序盤に孫が先行すると、食らいつく伊藤をじわじわと突き放し、11-5で孫が連取。第3ゲームは、流れが変わらず、孫が一気に5点リードを奪うが、伊藤が猛追。逃げる孫に9-9でついに追いつくも、そこからは孫が強く、11-9で孫が奪取する。

第4ゲームは、後がない伊藤が強気に攻めに行くも、孫穎莎の手堅いバックハンドを攻略できず。隙を見せなかったが11-4でゲームを奪い、ストレートで孫穎莎が勝利。伊藤は決勝進出とはならなかったが、第3位に輝き、価値ある銅メダルを孫穎莎獲得した。

もう一方の女子シングルス準決勝では、陳幸同(チェンシントン・中国)と王曼昱(ワンマンユ・中国)が対戦。第1ゲームから王曼昱が冷静に陳幸同とのラリー戦で優位に立ち、陳幸同の良いところを封じて王が一気に4ゲームを連取。王曼昱が決勝進出を決め、決勝は孫穎莎と王曼昱の対戦となる。

また、男子シングルス準決勝では、トルルス・モーレゴード(スウェーデン)と王楚欽(ワンチューチン・中国)が対戦し、第1ゲームはモーレゴードが取ったものの、競り合ったゲームをしっかりと取った王楚欽がゲームカウント4-1で勝利。決勝進出を決めた。

もう一方では、梁靖崑(リャンジンクン・中国)とウーゴ・カルデラノ(ブラジル)が対戦。第1ゲームから長いデュースという稀に見る激戦となったこの1戦は、カルデラノが先に3ゲームを奪い、勝利に王手をかけるも、梁靖崑が2ゲームをまくり返しフルゲームへ。

最終ゲームはスパーラリーを制したカルデラノが一気に10-3までリードをするも、梁靖崑が意地の6連続ポイントで1点差に。最後は覚悟を決めたカルデラノのバックハンドが決まり、11-9でカルデラノが奪って勝利。男子シングルス決勝戦はカルデラノと王楚欽が対決する。

25日には、男女シングルス決勝が行われる。

24日 試合結果

女子シングルス準決勝

〇孫穎莎(スンイーシャ・中国)4-0 伊藤美誠(スターツ)
11-7 / 11-5 / 11-9 / 11-4

陳幸同(チェンシントン・中国)0-4 王曼昱(ワンマンユ・中国)〇
8-11 / 8-11 / 2-11 / 8-11

男子シングルス準決勝

梁靖崑(リャンジンクン・中国)3-4 ウーゴ・カルデラノ(ブラジル)〇
13-15 / 7-11 / 11-8 / 8-11 / 11-3 / 11-7 / 9-11

トルルス・モーレゴード(スウェーデン)1-4 王楚欽(ワンチューチン・中国)〇
11-5 / 8-11 / 2-11 / 10-12 / 10-12

25日 試合予定

女子シングルス決勝

孫穎莎(スンイーシャ・中国)- 王曼昱(ワンマンユ・中国)

男子シングルス決勝

ウーゴ・カルデラノ(ブラジル)- 王楚欽(ワンチューチン・中国)

文:ラリーズ編集部

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