
“夏は農業、冬は卓球”二足のわらじで全日本出場 T-Room・西垣貴司「卒業生が戻ってきて卓球を続けられる場に」
地元密着型のチーム「T-Room」
――T-Roomという名前の由来を教えてください。
西垣貴司さん:最初はTCニシガキという名前も提案されたのですが重すぎて(笑)。
悩みに悩んで、TはTable Tennis、Training、Tottoriなど、複数の頭文字を取って。Roomは実家の卓球場、というか牛舎だった建物を改装したスペースが活動拠点なので、“部屋”を表す言葉として選びました。
――現在のチーム構成について教えてください。
西垣貴司さん:メンバーは強豪私立出身ではなく、ほとんどが県立高校出身で、全日本出場経験がある選手もいれば、鳥取県内で好成績を残してきた選手もいます。
みんな県内出身の人ばかりで地域密着型のチームとして活動してますが、出張などで鳥取に来てる人でも是非入ってもらえたら嬉しいです
――普段の練習はどのように行っていますか?
西垣貴司さん:基本的には毎週月曜日に体育館を借りて練習していますが、メンバーの都合によって集まったり集まらなかったり。
県内の中部・東部・西部と地域が分かれているので、練習の場所や頻度にはばらつきがあります。
鳥取の米子市から通ってくるメンバーもいて、そこの地元のチームと合同で練習することも。多いときは14、5人集まり、少ないときは3、4人と波があります。
――印象に残っている試合はありますか?
西垣貴司さん:T-Roomとして初めて出場した大会で男女ともに3位入賞したこと。これは大きな一歩でした。
また、鳥取県選手権でダブルスの決勝にT-Room所属の4人が残ったこともあり、監督としてとても嬉しかったです。
写真:第70回記念近県硬式卓球選手権大会で男女3位入賞したT-Room/撮影:ラリーズ編集部
地域とのつながりと今後の展望
写真:T-Roomメンバーでの写真/提供:西垣貴司さん
――チームにどんな人に入ってきてほしいと思いますか?
西垣貴司さん:「強い人だから」という基準でなく、楽しく卓球ができる人なら大歓迎です。
中学の外部コーチも6年間務めていて、将来的には卒業生が戻ってきて卓球を続けられる場所として活用してもらえたら理想です。
――チーム運営での夢や今後の展望はありますか?
西垣貴司さん:マルカワの卒業生やこっちに帰ってきてからの卒業生と鳥取の大会で再会したり、一緒に出場出来たら嬉しいです。
今は小規模でも、そうした縁をつなぎながら、楽しく競技を続けられるチームにしたいです。
人数を急激に増やすことには慎重ですが、カテゴリーごとの大会でできる限り上を目指したいと思っています。
夏場の農業が忙しく、大会への出場は限られますが、出られる機会には全力で取り組んでいます。自分の年代別挑戦も含めて、チームとしても個人としても、一歩ずつ積み重ねていけたらと思います。
写真:T-Roomメンバーでの写真/提供:西垣貴司さん
取材・文:山下大志(ラリーズ編集長)
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