早田ひな、能登の子どもたちに現地講習会で力強くエール「挑戦することに意味がある」
参加者「夢のような時間でした」
閉会式では、参加者を代表して穴水中学校卓球部2年の片岡凌大さんから「技術だけでなく、努力することの素晴らしさ、あきらめないことの大切さを教わりました。夢のような時間でした」と感謝の言葉を贈った。
写真:早田ひな、村上恭和総監督(日本生命レッドエルフ)、五十嵐史弥、西東輝監督(金沢ポート)/撮影:ラリーズ編集部
締めの挨拶として早田選手は「震災でそれまでの日常が失われたこと、本当につらいと思います。当たり前が当たり前でなくなるしんどさは、私も左腕の怪我で痛感しました」と、未だ回復途上である自身の左腕の状態とも重ね合わせた。
「でも、みなさんが笑顔でいることが誰かの救いにもなる。目標や夢を持って、その夢に向かって諦めずに頑張っていってほしい。挑戦することに意味があるから」と、子どもたちに力強く温かいエールを贈った。
「あと、今日私から点を取れなかった子は、次対戦するときは取れるようになっていてくださいね!」と笑顔で呼びかけると、子どもたちも頷いて成長を誓っていた。
写真:早田ひな(日本生命レッドエルフ)/撮影:ラリーズ編集部
写真:講習会の参加者たち/撮影:ラリーズ編集部
震災から一年の節目に
「震災から一年の節目に来てくれたことも、忘れないというメッセージみたいで嬉しい」会場に来ていた保護者のひとりは涙を拭いながら語った。
「このイベントが発表されてから、子どもたちはずっと今日の話ばかりしてました」と、楽しみにしていた参加者たちの様子を明かした。
日本生命レッドエルフにとって12月26日と1月4日のホームマッチの狭間期間であり、早田選手にとっては怪我の治療と全日本前の調整を両立させる困難な時期のはずだが、「逆に私が元気をもらいました、幸せな時間でした」と、笑顔でイベントを振り返った早田選手。
厳しい能登の冬だが、この日は参加者たちの願いが通じたような晴天だった。
写真:参加者との記念写真/撮影:ラリーズ編集部
取材・文:槌谷昭人(ラリーズ メディア事業本部長 兼 金沢ポート取締役)
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