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「誰にでもオープンで、誰でも強くなれるチームに」卓球も人間性も育成する地域クラブを目指すやばせTTC

生徒の上達していく姿を見られるのがやりがい

写真:やばせTTCの練習風景/提供:やばせTTC
写真:やばせTTCの練習風景/提供:やばせTTC

ーー:チームを運営していく中で、嬉しかったことは何かありますか?
藤井さん:生徒の一人が秋田市の大会の個人戦で準優勝してくれたことは嬉しかったですね。
その試合では、ベンチコーチである自分とプレーする選手が一体となって戦っている感覚がありました。

選手も試合の中で自ら考えて、練習した成果を出せていたので嬉しかったですね。

ーー:大会で生徒が結果を出すこともそうだとは思うのですが、指導者としてのやりがいをどこに感じていますか?
藤井さん:大会で結果を出してくれることに加えて、日々の練習で上達している姿が見られるとやっぱり嬉しいですね。

生徒のモチベーションも上がり、表情も変わってくるのが見て取れるので、指導者としてやりがいを感じます。

満足に練習できない子どもたちを受け入れたい

ーー:どういった方がやばせTTCには合っていると思いますか?
藤井さん:基本的にすごくオープンなクラブなので、年齢以外の制限はありません。他のクラブで選手登録をしている子が練習に来ることもあります。

他にも、中学校の部活だけでは十分な練習時間を確保できず、プラスアルファで練習したい方や、中学校に卓球部がなくて大会に出たい方などにも、やばせTTCを活用してほしいです。

ーー:部活動から地域クラブへの移行は全国で議論されており、卓球部のない中学校も増えていくかと思います。地域クラブを運営する藤井さんとしてはどうお考えでしょうか?
藤井さん:秋田市外ではすでに生徒数がかなり少なくて、部活動ではなくクラブ所属で試合に出ている子がたくさんいます。

一方、秋田市では学校の部活動に所属している子もまだまだ多いので、これからどうなるのかは正直まだあまり見えてはいません。

ただ、もし部活動がなくなった場合に備えて、試合に出たい子がすぐに出られるよう、いつでも受け皿になれる体制を整えています。

ーー:やばせTTCとして思い描く今後の展望はありますか?
藤井さん:やばせTTCは、誰にでもオープンで、誰でも強くなれるチームを目指しています。

また、これから取り組みたいこととして、練習の合間に道徳的な学習ができる時間を作りたいと考えています。

保護者の方との相談が必要ですが、卓球の技術だけではなく、人間的な成長を促す機会も設けたいですね。

ーー:卓球も人間性も育成するクラブ、いいですね!
藤井さん:例えば、メジャーリーガーの大谷翔平選手のような一流プレーヤーは、一人の人間としてもちゃんとしていて、アスリートの鑑のような存在だと思います。

やばせTTCの子どもたちにも、誰に対してもリスペクトを持った、スポーツマンシップ溢れる人間になってほしいと願っています。

写真:指導風景/提供:やばせTTC写真:指導風景/提供:やばせTTC

取材・文:山下大志(ラリーズ編集長)

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