早稲田大・徳田幹太「勝って自分の世界を広げる」何苦楚魂で努力重ね全日学優勝 掴み取った金沢ポート入団
やっと自分の卓球の理想形ができてきた
写真:徳田幹太(早稲田大学)/撮影:ラリーズ編集部
ただ、全国でシングルスベスト8にも入れていなかったので、結果だけ見るとそう言われても仕方ないとは感じていました。
特にメンタルが1番安定してきていますね。
どんな状況でも簡単に崩れなくなってきましたし、どの大会でも自分のプレーができている試合が多いです。
写真:徳田幹太(早稲田大学)/撮影:ラリーズ編集部
高校の時はガンガン振っていく“これぞ野田学園”というような超攻撃的なスタイルでしたが、大学に入ってからは安定感は増した分、攻撃的な部分が鳴りを潜めているのではないかと…。
写真:徳田幹太(早稲田大学)/撮影:ラリーズ編集部
戦術と技術が上手くマッチして、やっと自分の卓球の理想形ができてきたという感じはしましたね。
モットーは「どんな人にも憧れられる選手に」
写真:徳田幹太(早稲田大学)/撮影:ラリーズ編集部
徳田選手もそういう戦いぶりだと思いますが、何か試合への臨み方で意識していることはありますか?
ありがたいことに、野田学園のときから「写真撮ってください」とか「サインください」とか声をかけてくださるファンの方々がいます。
自分を応援してくれる人がいるのだから、試合を諦めることは絶対にしないし、最後までガッツを出して戦うというのは決めています。
写真:徳田幹太(早稲田大学)/撮影:ラリーズ編集部
また、西東監督は、「徳田選手には遠慮せず貪欲に先輩たちから学んで成長してほしい」ともおっしゃられていました。
張禹珍選手に関しては、近くでプレーを見られるだけでもありがたいので、世界トップのプレーを見て、自分の成長に繋げたいです。
でも、遠慮していてはもったいないので、いっぱい聞きに行きたいと思います!
ご自身としてはこの金沢ポートとの契約をきっかけにどうなっていきたいですか?
写真:徳田幹太(早稲田大学)/撮影:ラリーズ編集部
いつチャンスが来ても掴み取れるように準備しておきますし、試合に出られたらリーグ戦のように1点ごとにジャンプしてガッツポーズするくらい闘志を出してチームを盛り上げていきます!
写真:ベンチに熱いガッツポーズを見せる徳田幹太(早稲田大学)/撮影:ラリーズ編集部
もちろん嬉しいんですけど、自分はこれだけ頑張ってきているんだから、「覚醒」ではなく「実力」と言われるように頑張っていきたいと思っています。
写真:徳田幹太(早稲田大学)/撮影:ラリーズ編集部
学生卓球界に希望を与える存在に
私も、野田学園高校時代の爆発力あるプレーや試合での立ち振る舞いを見て、徳田幹太に魅了された1人だ。
高校3年生のときにインタビューさせてもらい、小学2年で日本一になるも小学4年で心臓手術を経験して一時は成績が落ちたこと、それでも小学6年でHNT合宿で1位になるまで成長したことなどを伺い、努力して這い上がれる心の強い選手だなと感じていた。
早稲田大学進学後は、1年生の全日学でダブルス優勝もシングルスはベスト32で終わってしまう。しかし、そこからリベンジを誓って腕を磨き、今年優勝を勝ち取った。
そういうストーリーも徳田を応援したくなる要素の1つだ。
絶対に最後まで諦めない姿勢は、見てる人々を勇気づけるだろうし、自らの努力でチャンスを掴んだ徳田が活躍すれば、学生卓球界の選手たちにも希望を与えることになる。
Tリーグの舞台でどのようなプレーを見せてくれるのか、デビュー戦が待ち遠しい。
取材・文:山下大志(ラリーズ編集長)
Follow @ssn_supersports