＜ITTF世界卓球選手権釜山大会2024 日程：2月16日～2月25日 場所：釜山（韓国）＞
18日、世界卓球選手権釜山大会の3日目が行われ、男子予選リーグで日本代表とチャイニーズタイペイ代表が対戦した。
日本がマッチカウント3-1でチャイニーズタイペイに勝利し、予選リーグ3勝目をあげた。
試合後、1番シングルス、4番シングルスで2勝をあげた張本智和（智和企画）が報道陣の質問に答えた。
張本智和、試合後のコメント
林（昀儒）選手との試合全体を振り返って
勝つなら3-2、良くて3-1ぐらいだと思ってました。もちろんストレートで勝てるとは思ってないですし、やっぱり（自分がゲームを）取った後のゲームの修正力は本当にすごいなと思いました。
同じことで2ゲームを取られる選手ではないなと感じましたが、それでも5ゲーム目、自分が取る番のゲームをしっかり取ることができた。危機感を持って5ゲーム目に臨めたと思うので、そこは良かったです。
フランクフルトでの敗戦の悔しさを胸に試合に臨んだが、成果は感じられたか
正直、内容の部分ではすごく感じました。たとえ今日の試合で負けたとしても内容は良かったです。
フランクフルトではノータッチで抜かれていたボールに対しても、ミスしてでもちゃんとラケットを出して返したり逆にカウンターを決めたりと、この2ヶ月、3ヶ月頑張ってきた証が出たと思うので、引き続きこの調子で練習を頑張っていきたいと改めて思いました。
右利きの選手は林選手のバッククロスが苦手だと思うんですけど、そこをうまく返せたので林選手も少し焦ったり、逆に僕のバッククロスも効いたりと、お互いの得意な展開でより僕が点を取れたのかなと思います。
それでもほんとに僅差ですし、また明日やればまたわからないです。
サービス、レシーブについてもかなり警戒して準備してきたと思うが
まだ完璧に取れてはいないですけど、前よりもチキータでいったり、ストップやツッツキを混ぜたりしました。
1個のレシーブで勝てる相手ではないので、色々なパターンを想定しながらやっていました。本当に絶妙なところです。
最後（のゲーム）も3点ですけど、少し変わればこっちが3点かもしれないです。8-0でも全く余裕はなかったです。
点差というよりかは、3-2っていうスコアが全てかなと。やっぱり3-2か2-3のゲームだと思うので、自分が簡単に取られたゲームもありましたし、取ったゲームもあります。出だしでリードした方が今日は勝てたような展開だったと思います。
五輪のシングルスでもメダルを争うライバルにこのような舞台で勝てたのは大きいことだと思うが
それは本当に大きいことですし確かに自信はとてもつきましたけど、まだ予選ですし、これがトーナメントだったらドローもどちらがいいか、これもまた運なのでそんなに喜びすぎる必要もないかな。
まだ僕は自分の方が下だと思ってるんで、もっと向かっていきたいです。
偉関さん（チャイニーズタイペイ男子代表監督）がミドルの処理がうまくなったと言っていたが
フォアサイドやミドルもそうですし、フォアの遠いところもやっぱり1歩足が出たり手が出たり体のひねりができたり、そこは今日試合しながら感じました。
田㔟監督からも「今日は前回と違うぞ」というのを言ってもらってたので、自分でも周りからも自信を得ながらプレーできたのがよかったです。
写真：張本智和（智和企画）/撮影：ラリーズ編集部
松島選手が勝って戻ってきて、自分で決めてやるぞみたいな気持ちでコートに入ったか
もちろんです。
後輩があんないい場面で回してくれて決めないわけにはいかないですし、その前の篠塚選手も負けはしましたけど2-3までいって内容で言えばみんなほぼ完璧だったと思います。
松島も初出場とは思えない素晴らしいプレーだったと思います。
写真：3番で勝利をあげ床に倒れ込む松島輝空/撮影：ラリーズ編集部
トップに入る前に心がけてたことは
自分が1番で負けるのは論外だと思ってたので、もう負けたらもう0-3、良くて1-3。僕が相手の2番手に負けると話にならないので。
でも相手も強いですし、強かろうが弱かろうがもう僕は林（昀儒）以外に絶対負けないと思ってました。2ゲーム目、3ゲーム目を僅差で取り切れたのは相手よりも意志の強さがあったのかなと思います。
2ゲーム目に4回ゲームポイント取られても気持ちは落ち着いていたか
そうですね。数年前よりもデュースを落ち着いて戦えていると思います。
逆に自分がリードしても決めきれない気持ちを知ってるからこそ最後の1点を取り切る難しさを知ってるので、自分が間違いを犯さなければ相手にミスが出ます。
たまにはトリッキーなこと、奇襲を仕掛けるときも必要なのでそこのバランスは大事です。
今日の試合に限っては良かったですけど、昨日はデュース取られたので。やっぱりデュースっていうのは全部取れるもんじゃないですけど、できるだけ多く取れるようにとは思っています。
写真：張本智和（智和企画）/撮影：ラリーズ編集部
世界卓球2024 予選リーグ
日本 3-1 チャイニーズタイペイ
〇張本智和（智和企画）3-0 高承睿
11-5/17-15/13-11
篠塚大登（愛知工業大）2-3 林昀儒〇
11-6/6-11/5-11/12-10/6-11
〇松島輝空（木下グループ）3-2 荘智淵
11-9/11-13/11-6/8-11/11-9
〇張本智和（智和企画）3–2 林昀儒
12-10/9-11/11-3/7-11/11-3
篠塚大登（愛知工業大）– 高承睿
文：ラリーズ編集部
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