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【編集長コラム】松平健太も駅前でチラシを配る 地域密着型・卓球新チームのリアルな1日

自らの存在意義を自ら定義して証明すること

プロチームであるということは、常に社会との接点を意識するということだ。
自らの存在意義を自ら定義し、自ら証明するということだ。

現時点において、卓球における地域密着型チームにとっての“プロ”とは、収入構造の定義以上に、姿勢や信念が必要だからだ。

西東輝
写真:西東輝監督(金沢ポート)/撮影:ラリーズ編集部

大昔、私が白塗りのアングラ演劇をやっていた頃(いったい何をやっているんだ)、チケットの手売り数が伸びない私に、年配の劇団員がこう言った。

「自分が人生を懸けてやっていることに、そのチケット代の価値も信じられないなら、辞めたほうがいい」

うるせえ、と思った。でも、真実が含まれている、と思った。
結局、全然別の理由で演劇を辞めたが、あのときの劇団員の信念は覚えている。

西東輝監督(金沢ポート)
写真:西東輝(金沢ポート監督)/撮影:ラリーズ編集部

厳しいからこそ美しい

広く卓球興行もエンタテイメントだと捉えるなら、そこに関わる人間の持つべき矜持は、自分たちが人生を懸けている卓球の価値を、ひとりずつ目の前の人間に伝え、チケットを買ってもらい、足を運んでもらって、初めて仕事の入口に立つのだと思っている。

もちろん、選手としての勝負はそこから始まるわけだ。
厳しい。でも、華やかに見える世界の裏側はみな厳しい。だからこそ、美しい一瞬が訪れる。

地域密着とは、嘘のつけない距離に暮らす人たちに応援してもらうことだ。
センスの良いやデザインや、多様なPRは私たちが得意な領域だが、でも今は、選手・スタッフ全員が、照れることなくまっすぐに、1枚のチケットを知り合いに買ってもらうことに注力している。

という文章を書いていたら、松平健太キャプテンが、取材を受ける準備をしながら、こう進言してきた。

「次回は、横断歩道渡ったところで許可取ってみてください、そっちのほうが人がたくさん歩いてたんで、もっと渡せます」

一流のアスリートたちは、このプロセスの大切さをとっくに知っている。

金沢ポート、ホームマッチは8月12日・13日、19日・20日。チケット絶賛発売中です。

金沢ポート
写真:清水スポーツ店内にある、手作りのチケット売場/撮影:ラリーズ編集部

動画はこちら

金沢ポート
写真:金沢ポート・ホームマッチのチラシ(表面)/提供:金沢ポート

金沢ポート
写真:金沢ポート・ホームマッチのチラシ(裏面)/提供:金沢ポート

取材・文:槌谷昭人(ラリーズ編集長)

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